20220331
2022年3月31日 曇一時雨。午後一時雨。桜散り始める。10℃~21℃。
『新・水滸後伝(上)』読み終わる。金が宋を滅ぼすところ。黄河防衛の将の中に韓世忠や岳飛の名前がある。攻める側の金の二太子・斡離不(オリブ)と四太子・兀朮(ウジュ)に関しても解説あり。
草野心平『草野心平 凹凸の道―対話による自伝― 作家の自伝16』154p。排日運動の渦中で〈中国・嶺南大学時代〉聴き手 譚覚真、想い出の星々〈前橋時代〉聴き手 伊藤信吉、「歴程」への道〈南京招請とわが戦後〉聴き手 会田綱雄/山本太郎
20230406追記
追記ができるか試しにやってみる。twitterに移行して2年目。どこでもコミュ障。twilogが使えなくなって、時系列で保存するには自分でexcelか何かにコピペするしかない状況に陥る。
20230701追記
twilog復活したが、twitter本体にいろいろ問題が生じる。普通のブログに移行した方が賢かったかもしれぬ。
『新・水滸後伝(上)』読み終わる。金が宋を滅ぼすところ。黄河防衛の将の中に韓世忠や岳飛の名前がある。攻める側の金の二太子・斡離不(オリブ)と四太子・兀朮(ウジュ)に関しても解説あり。
草野心平『草野心平 凹凸の道―対話による自伝― 作家の自伝16』154p。排日運動の渦中で〈中国・嶺南大学時代〉聴き手 譚覚真、想い出の星々〈前橋時代〉聴き手 伊藤信吉、「歴程」への道〈南京招請とわが戦後〉聴き手 会田綱雄/山本太郎
20230406追記
追記ができるか試しにやってみる。twitterに移行して2年目。どこでもコミュ障。twilogが使えなくなって、時系列で保存するには自分でexcelか何かにコピペするしかない状況に陥る。
20230701追記
twilog復活したが、twitter本体にいろいろ問題が生じる。普通のブログに移行した方が賢かったかもしれぬ。
20220330
2022年3月30日 曇。10℃~19℃。
『ピストルズ(下)』読み終わる。2005年5月の女児誘拐殺害事件と7月の少女の変死体発見。中学生7人組の一人。被疑者沢見。うさんくさい薬中毒のY。集団リンチの計画。背後でのみずきと父の対立。結末。巻末の解説が筒井康隆。
田中芳樹『新・水滸後伝(上)』225p。水滸伝の続編として陳忱が書いた「水滸後伝」に少し変更を加えたもの。とても読みやすい。
『水滸後伝』は平凡社の東洋文庫から鳥居久靖の訳で読める。『後伝』は水滸伝ファンにとって溜飲の下がるような場面が多い一方で、金に滅ぼされる宋の人々の悲哀も描かれていて、単なる続編のレベルを超えたものになっている。
『ピストルズ(下)』読み終わる。2005年5月の女児誘拐殺害事件と7月の少女の変死体発見。中学生7人組の一人。被疑者沢見。うさんくさい薬中毒のY。集団リンチの計画。背後でのみずきと父の対立。結末。巻末の解説が筒井康隆。
田中芳樹『新・水滸後伝(上)』225p。水滸伝の続編として陳忱が書いた「水滸後伝」に少し変更を加えたもの。とても読みやすい。
『水滸後伝』は平凡社の東洋文庫から鳥居久靖の訳で読める。『後伝』は水滸伝ファンにとって溜飲の下がるような場面が多い一方で、金に滅ぼされる宋の人々の悲哀も描かれていて、単なる続編のレベルを超えたものになっている。
20220329
2022年3月29日 曇。10℃~12℃。
『花に舞う|日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』読み終わる。
「変化草」。学校物。最初のうちは、不良っぽいタカシやヨシオを中心とした他愛のない話だったが、センコーから逃亡するナカムラの出現で話が思わぬ方向に動き出す。
「日本遊民伝」。ボクシングに取り組む英ちゃんやカズちゃん、ギターの流し見習いのノブオちゃん、ストリッパーのマリア、芝居の座員、ダンサーのター坊たち、現代美術の連中など遊民たち。
『ピストルズ 下』323p。みずきたちが隠岐に行っている間に『シンセミア』で描かれる一大事件が神町で起こる。赤い石の出現と破壊。みずきの才能の覚醒。活躍が続く。ギャンブル無双。姐御。魔法少女。
下巻の最初の方はみずきの修行があまりにも過酷で読むのがしんどかった。第六部になって、大活躍が続いてほっとする。みずきを主役とするライトノベルで20話くらい作れそう。
まだ読んでいないけれど、同じ作者の別の小説『ニッポニア・ニッポン』ともリンクしているようだ。今度読みます。
『花に舞う|日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』読み終わる。
「変化草」。学校物。最初のうちは、不良っぽいタカシやヨシオを中心とした他愛のない話だったが、センコーから逃亡するナカムラの出現で話が思わぬ方向に動き出す。
「日本遊民伝」。ボクシングに取り組む英ちゃんやカズちゃん、ギターの流し見習いのノブオちゃん、ストリッパーのマリア、芝居の座員、ダンサーのター坊たち、現代美術の連中など遊民たち。
『ピストルズ 下』323p。みずきたちが隠岐に行っている間に『シンセミア』で描かれる一大事件が神町で起こる。赤い石の出現と破壊。みずきの才能の覚醒。活躍が続く。ギャンブル無双。姐御。魔法少女。
下巻の最初の方はみずきの修行があまりにも過酷で読むのがしんどかった。第六部になって、大活躍が続いてほっとする。みずきを主役とするライトノベルで20話くらい作れそう。
まだ読んでいないけれど、同じ作者の別の小説『ニッポニア・ニッポン』ともリンクしているようだ。今度読みます。
20220328
2022年3月28日 晴後曇。午後寒くなる。11℃~18℃。
深沢七郎『花に舞う|日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』166p。
「いやさか囃子(ばやし)」。銀座のビル建設現場の作業員たちの物語。地方からの出稼ぎが多い。高層ビルなので危険な作業も多い。飲みの席でいやさか囃子が歌われる。
「江戸風ポルカ」。ラブレター、昔の言葉で「フミ」についての小話。フミを書く方も受け取る方も字を知らないというのが時代を感じる。
「木曾節お六」(戯曲)。木曾節が歌われる中、お六と息子のヒロシを中心とした悲劇が演じられる。
『ピストルズ(下)』212p。父とみずきは隠岐島で最も過酷な荒行を行なう。ようやく書店主石川の記述に戻る。若木(おさなぎ)山縁記。菖蒲家の秘術と密接なつながりのある若木神社の歴史、伝承。史学、民俗学、地理学の知識を駆使。
作中であかでみかが引用されていて、懐かしい!と思う。
深沢七郎『花に舞う|日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』166p。
「いやさか囃子(ばやし)」。銀座のビル建設現場の作業員たちの物語。地方からの出稼ぎが多い。高層ビルなので危険な作業も多い。飲みの席でいやさか囃子が歌われる。
「江戸風ポルカ」。ラブレター、昔の言葉で「フミ」についての小話。フミを書く方も受け取る方も字を知らないというのが時代を感じる。
「木曾節お六」(戯曲)。木曾節が歌われる中、お六と息子のヒロシを中心とした悲劇が演じられる。
『ピストルズ(下)』212p。父とみずきは隠岐島で最も過酷な荒行を行なう。ようやく書店主石川の記述に戻る。若木(おさなぎ)山縁記。菖蒲家の秘術と密接なつながりのある若木神社の歴史、伝承。史学、民俗学、地理学の知識を駆使。
作中であかでみかが引用されていて、懐かしい!と思う。
20220327
2022年3月27日 曇。13℃~21℃。
『花に舞う|日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』88p。
「枕経」。医者の「私」は様々なあだ名の看護婦に囲まれ、重篤の患者を慌ただしく見回る。重篤の患者には「朱色の塔」と名付けた最後の手当を施す。ガラの悪い患者や検死解剖の学生など全体的に昭和的な荒っぽさが目立つ。
「浪曲風ポルカ」。歌の入った短い芝居風。妻子のある旗本の男が上役の娘と恋仲になり、その関係を清算しようとして、独身の同僚に娘を嫁がせようとするが、関係を気づかれ斬られる。
「花に舞う」。辰夫の兄貴は、同級生で大東京管弦楽団でフルート奏者をしている鉄ちゃんの、故郷で花を咲かせる機会をつくるため、地元での演奏会を企画する。その金を花札賭博で儲けようとする。戦後の雰囲気を濃厚に伝える。
『ピストルズ(下)』118p。上巻に引き続いて、あおばの語る菖蒲一族の因業の歴史。祖父が父へ、父が娘のみずきに秘伝を伝えるべく、過酷な修行を行なう。米軍との関わり。「シンセミア」で語られた自警団の娼婦リンチ殺人事件の黒幕。
『花に舞う|日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』88p。
「枕経」。医者の「私」は様々なあだ名の看護婦に囲まれ、重篤の患者を慌ただしく見回る。重篤の患者には「朱色の塔」と名付けた最後の手当を施す。ガラの悪い患者や検死解剖の学生など全体的に昭和的な荒っぽさが目立つ。
「浪曲風ポルカ」。歌の入った短い芝居風。妻子のある旗本の男が上役の娘と恋仲になり、その関係を清算しようとして、独身の同僚に娘を嫁がせようとするが、関係を気づかれ斬られる。
「花に舞う」。辰夫の兄貴は、同級生で大東京管弦楽団でフルート奏者をしている鉄ちゃんの、故郷で花を咲かせる機会をつくるため、地元での演奏会を企画する。その金を花札賭博で儲けようとする。戦後の雰囲気を濃厚に伝える。
『ピストルズ(下)』118p。上巻に引き続いて、あおばの語る菖蒲一族の因業の歴史。祖父が父へ、父が娘のみずきに秘伝を伝えるべく、過酷な修行を行なう。米軍との関わり。「シンセミア」で語られた自警団の娼婦リンチ殺人事件の黒幕。
20220326
2022年3月26日 曇後雨。南風強い。14℃~19℃。
深沢七郎『花に舞う|日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』15p。「南京小僧」。傑作。たった9pの短篇。「ワシ」が話す「寝泊り」の意味がわかるとぞっとする。
阿部和重『ピストルズ(上)』読み終わる。山形県の神町(じんまち)を舞台とする神町サーガ第二弾。ピストルズはPistils(メシベの複数形)から。そらみ・あおば・あいこ・みずきの菖蒲(あやめ)四姉妹。次女あおばと書店主石川が語り手。石川は前作『シンセミア』でも登場。
菖蒲家は、モモ農家でもあり、健康相談所もやっている。一種のヒッピーコミュニティでもある。こういう場所というのは、モデルがあるのだろうと思う。自分の地元にも似たようなところがある。
四姉妹はやはり次女が中心になる。『若草物語』や『細雪』の流れを踏襲したのだろう。
深沢七郎『花に舞う|日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』15p。「南京小僧」。傑作。たった9pの短篇。「ワシ」が話す「寝泊り」の意味がわかるとぞっとする。
阿部和重『ピストルズ(上)』読み終わる。山形県の神町(じんまち)を舞台とする神町サーガ第二弾。ピストルズはPistils(メシベの複数形)から。そらみ・あおば・あいこ・みずきの菖蒲(あやめ)四姉妹。次女あおばと書店主石川が語り手。石川は前作『シンセミア』でも登場。
菖蒲家は、モモ農家でもあり、健康相談所もやっている。一種のヒッピーコミュニティでもある。こういう場所というのは、モデルがあるのだろうと思う。自分の地元にも似たようなところがある。
四姉妹はやはり次女が中心になる。『若草物語』や『細雪』の流れを踏襲したのだろう。
20220325
2022年3月25日 曇。6℃~18℃。
『日本の歴史 八』読み終わる。344p。第八章 戦乱の時代の終焉―秀吉から家康へ。秀吉の戦争と平和。竜造寺・島津・長宗我部。紀伊攻略と関白任官。国替えの強行。丹羽長重、筒井定次。島津の領国拡大と挫折。
伊達政宗の会津侵攻。北条領国の解体。朝鮮出兵の蹉跌。戦国の終焉。天下分け目、関ケ原の戦い。江戸の駿府。列島支配の布石。大坂落城。
350p読み終わる。おわりに。何が変わったのか。ローカルな世界の登場。いまに生きる戦国時代。
『少年十字軍』366p読み終わる。エティエンヌ一行に、領主の倅のレイモンや、サンレミ修道院のフルク修道士、修道士で街の書記をしているカドックらが加わる。レイモンの従者で過去の記憶を失っている男ガブリエル。青い蝶。
当初はもっと重厚なものかと思っていたが、ライトな感覚で読みやすい。結末的にもっと悲惨なことになるのではと思っていたが、少し希望を持たせた終わり方。
『日本の歴史 八』読み終わる。344p。第八章 戦乱の時代の終焉―秀吉から家康へ。秀吉の戦争と平和。竜造寺・島津・長宗我部。紀伊攻略と関白任官。国替えの強行。丹羽長重、筒井定次。島津の領国拡大と挫折。
伊達政宗の会津侵攻。北条領国の解体。朝鮮出兵の蹉跌。戦国の終焉。天下分け目、関ケ原の戦い。江戸の駿府。列島支配の布石。大坂落城。
350p読み終わる。おわりに。何が変わったのか。ローカルな世界の登場。いまに生きる戦国時代。
『少年十字軍』366p読み終わる。エティエンヌ一行に、領主の倅のレイモンや、サンレミ修道院のフルク修道士、修道士で街の書記をしているカドックらが加わる。レイモンの従者で過去の記憶を失っている男ガブリエル。青い蝶。
当初はもっと重厚なものかと思っていたが、ライトな感覚で読みやすい。結末的にもっと悲惨なことになるのではと思っていたが、少し希望を持たせた終わり方。
20220324
2022年3月24日 晴時々曇。3℃~14℃。
『日本の歴史 八』304p。第七章 大名の相克と統合―織田信長の時代。信長と信玄。信長上京。今川氏の滅亡。朝倉・浅井との戦い。信長包囲網の解体。
安土城の時代。一向一揆と武田勝頼。安土築城。本願寺との戦い。西国の情勢。上杉氏の領国拡大と内紛。信長と家臣たち。
秀吉と家康。激動の天正一〇年(1582)。徳川家康の雄飛。勝家と信孝の滅亡。小牧・長久手の戦い。八か月の対陣。
この巻での人物表記。惟任(明智)光秀。惟住(丹羽)長秀。北畠(織田)信雄。神戸(織田)信孝。#小学館・日本の歴史
皆川博子『少年十字軍』114p。1212年、第4次十字軍の後、フランス・ドイツで結成された少年十字軍の史実をもとにした小説。浮浪児ルーの視点から物語が始まる。神の啓示を受け、不思議な能力をもつエティエンヌを中心に物語が動いていく。
少年(子ども)十字軍は、子供の時から世界史年表で知っていてずっと気になっていた。古屋兎丸の漫画『インノサン少年十字軍』を読みたいと思っていて、なかなか手が出ないまま、結局皆川氏の作品を先に読むことになった。
少年十字軍に関連する作品として、三島由紀夫の『海と夕焼』もある。未読。
『日本の歴史 八』304p。第七章 大名の相克と統合―織田信長の時代。信長と信玄。信長上京。今川氏の滅亡。朝倉・浅井との戦い。信長包囲網の解体。
安土城の時代。一向一揆と武田勝頼。安土築城。本願寺との戦い。西国の情勢。上杉氏の領国拡大と内紛。信長と家臣たち。
秀吉と家康。激動の天正一〇年(1582)。徳川家康の雄飛。勝家と信孝の滅亡。小牧・長久手の戦い。八か月の対陣。
この巻での人物表記。惟任(明智)光秀。惟住(丹羽)長秀。北畠(織田)信雄。神戸(織田)信孝。#小学館・日本の歴史
皆川博子『少年十字軍』114p。1212年、第4次十字軍の後、フランス・ドイツで結成された少年十字軍の史実をもとにした小説。浮浪児ルーの視点から物語が始まる。神の啓示を受け、不思議な能力をもつエティエンヌを中心に物語が動いていく。
少年(子ども)十字軍は、子供の時から世界史年表で知っていてずっと気になっていた。古屋兎丸の漫画『インノサン少年十字軍』を読みたいと思っていて、なかなか手が出ないまま、結局皆川氏の作品を先に読むことになった。
少年十字軍に関連する作品として、三島由紀夫の『海と夕焼』もある。未読。
20220323
2022年3月23日 曇後雨。1℃~10℃。
『日本の歴史 八』264p。第六章 戦国の生き方。戦争と平和。連歌師の旅。連歌師宗長の尾張・三河・遠江の旅。各領主に迎えられる。陣中の日常。上井覚兼の島津氏の有馬攻めに加わった記録。飲んでばかり。足軽合戦。開城の作法。
戦いの中の女性たち 「おあむ日記」。石田三成に仕えた山田去暦の娘。大垣城の籠城の様子。「おきく物語」。淀殿に仕えた女性。落城から逃亡の様子。
戦国時代の人々。法輪の世界。日蓮宗。勝劣派と一致派。寺院創建ブームの到来。一向宗と法華宗の勢力拡大。光明寺。侍たちの履歴書。野口豊前の戦の記録。直江兼続の訓戒。「軍法」「文鑑」「秘伝集」。
「追放と王国」『転落・追放と王国』読了。
「ヨナ」 画家のヨナの半生。ルイズという妻と3人の子。親友のラトー。ヨナの画は注目を浴び、弟子や信奉者に囲まれ、訪問者が絶えない。いつしかヨナの生活は弟子や信奉者に支配されるようになる。
「生い出ずる石」361p読み終わる。南米の密林の町に招かれた技師のダラストは町の者から歓迎される。町近くの原住民たちは洞穴から生まれた石を信仰している。ダラストはキリスト教に拠らず、石運びを手伝い、原住民たちに迎えられる。
『日本の歴史 八』264p。第六章 戦国の生き方。戦争と平和。連歌師の旅。連歌師宗長の尾張・三河・遠江の旅。各領主に迎えられる。陣中の日常。上井覚兼の島津氏の有馬攻めに加わった記録。飲んでばかり。足軽合戦。開城の作法。
戦いの中の女性たち 「おあむ日記」。石田三成に仕えた山田去暦の娘。大垣城の籠城の様子。「おきく物語」。淀殿に仕えた女性。落城から逃亡の様子。
戦国時代の人々。法輪の世界。日蓮宗。勝劣派と一致派。寺院創建ブームの到来。一向宗と法華宗の勢力拡大。光明寺。侍たちの履歴書。野口豊前の戦の記録。直江兼続の訓戒。「軍法」「文鑑」「秘伝集」。
「追放と王国」『転落・追放と王国』読了。
「ヨナ」 画家のヨナの半生。ルイズという妻と3人の子。親友のラトー。ヨナの画は注目を浴び、弟子や信奉者に囲まれ、訪問者が絶えない。いつしかヨナの生活は弟子や信奉者に支配されるようになる。
「生い出ずる石」361p読み終わる。南米の密林の町に招かれた技師のダラストは町の者から歓迎される。町近くの原住民たちは洞穴から生まれた石を信仰している。ダラストはキリスト教に拠らず、石運びを手伝い、原住民たちに迎えられる。
20220322
2022年3月22日 雨後曇。昼前は霙。1℃~11℃。昼間の気温は2~3℃。
『日本の歴史 八』226p。第五章 支配システムの構築。大名領国の財源 領国の人々の動員 大名・領主・百姓。戦国大名の財務事情。長尾(上杉)家の事例。上杉謙信没後の黄金の量1362枚。金山採掘。武田家や今川家など財源にする。
北条氏の税制改革。段銭・懸銭。武田氏の税制。棟別銭。大名たちの税制。今川氏・毛利氏・伊達氏・大内氏。北条氏の検地。今川氏の検地。海産物進上と船役。
領国の人々の動員。普請役の徴発。陣夫と陣番。伝馬の提供。番匠と石切。鍛冶・矢師・革作。寺と僧への課役。
大名・領主・百姓。大名と百姓の対面。百姓は年貢を未進するな。地頭と百姓。百姓を元の村に帰らせ耕作させる。村の防衛。
A・カミュ 窪田啓作訳「追放と王国」『転落・追放と王国』265p。「不貞」。織物商の夫・マルセルに半ば強引に連れられて、妻のジャニーヌはアフリカを巡る。20年間連れ添った夫との同じような生活の気分と過酷な気候に耐えかねて彼女は外に出る。
「背教者」 宣教師となった「私」が伝道しようとした国は気候が過酷で民が野蛮なサハラの向こうの国。塩の街で「私」は暴行を受け監禁され、現地の神に服従するよう強制される。
「啞者」 樽工場に勤めるイヴァールは老いを実感しつつある。樽工場では賃金を巡ってストライキをしていたが失敗する。再び工場は動き始めるがイヴァールは疲労を更に実感する。
「客」 荒れ果てた高原の教師ダリュは、雪の中やってきた憲兵のバルデュッシから犯罪を犯したアラビア人を近くの街に移送することを頼まれる。ダリュはアラビア人と学校の宿所に泊まる。
「客」を読んで、自分が出た幼稚園に住宅のような建物がくっついていて、用務員さんらしき老夫婦が住んでいたことを思い出す。その庭には鉢植えが100以上もあって、随分長く住んでいたのだろうと思った。
『日本の歴史 八』226p。第五章 支配システムの構築。大名領国の財源 領国の人々の動員 大名・領主・百姓。戦国大名の財務事情。長尾(上杉)家の事例。上杉謙信没後の黄金の量1362枚。金山採掘。武田家や今川家など財源にする。
北条氏の税制改革。段銭・懸銭。武田氏の税制。棟別銭。大名たちの税制。今川氏・毛利氏・伊達氏・大内氏。北条氏の検地。今川氏の検地。海産物進上と船役。
領国の人々の動員。普請役の徴発。陣夫と陣番。伝馬の提供。番匠と石切。鍛冶・矢師・革作。寺と僧への課役。
大名・領主・百姓。大名と百姓の対面。百姓は年貢を未進するな。地頭と百姓。百姓を元の村に帰らせ耕作させる。村の防衛。
A・カミュ 窪田啓作訳「追放と王国」『転落・追放と王国』265p。「不貞」。織物商の夫・マルセルに半ば強引に連れられて、妻のジャニーヌはアフリカを巡る。20年間連れ添った夫との同じような生活の気分と過酷な気候に耐えかねて彼女は外に出る。
「背教者」 宣教師となった「私」が伝道しようとした国は気候が過酷で民が野蛮なサハラの向こうの国。塩の街で「私」は暴行を受け監禁され、現地の神に服従するよう強制される。
「啞者」 樽工場に勤めるイヴァールは老いを実感しつつある。樽工場では賃金を巡ってストライキをしていたが失敗する。再び工場は動き始めるがイヴァールは疲労を更に実感する。
「客」 荒れ果てた高原の教師ダリュは、雪の中やってきた憲兵のバルデュッシから犯罪を犯したアラビア人を近くの街に移送することを頼まれる。ダリュはアラビア人と学校の宿所に泊まる。
「客」を読んで、自分が出た幼稚園に住宅のような建物がくっついていて、用務員さんらしき老夫婦が住んでいたことを思い出す。その庭には鉢植えが100以上もあって、随分長く住んでいたのだろうと思った。
20220321
2022年3月21日 晴後曇。7℃~13℃。
『日本の歴史 八』176p。第四章 大名と家臣。大名と家臣たち 家臣たちの世界 「下剋上の時代」か。守護大名も多い。大名家の親と子。親40歳頃、20歳の子に家督を譲る形。兄と弟。君は船、臣は水。
家臣たちの実像。家臣たちもそれぞれ独立した領主。大名も家臣たちの所領支配には原則的には立ち入ることができない。家臣たちの家督相続。分国法などに相続の規定。家臣のつとめ。談合参加、出仕。段銭や棟別銭を上納。訴訟と争い。寄親と同心・寄子。
A・カミュ 大久保敏彦訳「転落」『転落・追放と王国』160p読み終わる。オランダのアムステルダムにあるバー「メキシコ・シティ」の常連客である謎のフランス人ジャン・バチスト・クレマンスの告白。パリで弁護士をしていたが様々な理由でアムステルダムにいる。
『日本の歴史 八』176p。第四章 大名と家臣。大名と家臣たち 家臣たちの世界 「下剋上の時代」か。守護大名も多い。大名家の親と子。親40歳頃、20歳の子に家督を譲る形。兄と弟。君は船、臣は水。
家臣たちの実像。家臣たちもそれぞれ独立した領主。大名も家臣たちの所領支配には原則的には立ち入ることができない。家臣たちの家督相続。分国法などに相続の規定。家臣のつとめ。談合参加、出仕。段銭や棟別銭を上納。訴訟と争い。寄親と同心・寄子。
A・カミュ 大久保敏彦訳「転落」『転落・追放と王国』160p読み終わる。オランダのアムステルダムにあるバー「メキシコ・シティ」の常連客である謎のフランス人ジャン・バチスト・クレマンスの告白。パリで弁護士をしていたが様々な理由でアムステルダムにいる。
20220320
2022年3月20日 曇。5℃~15℃。
「カッサンドラ」『世界文学全集Ⅱ‐02』533p読み終わる。ヘクトルの死。アマゾネスの女王ペンテシレイア。パリスのポリュクセネを使ったアキレウスを倒す奸計。木馬。敗北。小アイアスによる凌辱。捕虜。アイネイアスとの別れ。
カッサンドラは作者自身、ギリシャに包囲されるトロイアの街は壁に囲まれた東ベルリン、東ドイツの政治家や体制はプリアモス王や権力者エウメロスに例えられるのだろうが、あまり内容がわからないまま読んでしまった。
『日本の歴史 八』144p。第三章 戦国大名の成熟―細川晴元と三好長慶。細川晴元の時代 地域統一をめざす大名たち 三好長慶の時代 戦国大名の領国拡大と対決。近畿を軸に各地の戦国大名の動向が記される。
宿敵・細川高国の滅亡。細川晴元の台頭。一向宗門徒を使って三好元長を滅ぼす。晴元は法華宗の力も使う。六角氏と法華宗による山科本願寺焼き討ち。将軍義晴入京。延暦寺宗徒による法華宗徒の焼き討ち。三好元長の遺児・範長(長慶)登場。義晴と晴元の仲決裂。
今川義元の登場。兄氏輝亡き後の継承者争い。北条氏綱の援助で勝利。その後、武田信虎と提携、北条氏と対立。北条氏の東への勢力拡大。氏綱は小弓の足利義明と里見義堯を国府台で破る。
北条氏康と武田晴信。天文10年(1541)、ほぼ同時に家督を担う。山内上杉と扇谷上杉が連合し、古河公方足利晴氏も加わって北条方河越城を包囲。氏康は河越夜戦で上杉や古河公方を撃破。武田晴信も北へ勢力を広げる。
並び立つ西の大名。尼子経久と大内氏の争い。大内義隆の九州攻略。大友氏、少弐氏との争い。陶興房が天文五年(1536)、少弐氏を滅ぼす。尼子氏と大内氏の争いの中で毛利氏が勢力拡張。
三好長慶の時代。長慶の自立。細川晴元に叛き、勝利。晴元、将軍義晴・義藤(義輝)ら逃亡。長慶入京。義晴死後将軍となった義藤(義輝)と和睦。やがて対立。義藤を追い出す。三好領国の拡大。長慶の重臣松永久秀の台頭。
三好政権の分裂。長慶と将軍義輝(義藤)再び和睦。長慶43歳の若さで亡くなる。義輝の暗殺。混乱。三好三人衆と松永久秀の争い。奈良付近での戦い。大仏殿が炎上する。
長尾景虎の登場。長尾為景亡き後、継承争いに勝利し、越後を統一。北条に圧迫された関東管領上杉憲政や武田に敗れた小笠原氏が逃げてくる。景虎と武田氏の争い。永禄二年(1559)、上洛し将軍義輝に謁す。
織田信長と桶狭間の戦い。景虎とほぼ同時期に信長も将軍義輝に謁見。永禄二年(1559)、尾張統一。永禄三年(1560)、桶狭間の戦い。小田原攻めと川中島の合戦。桶狭間と同じ年三月に景虎の小田原包囲。九月に川中島の戦い。
大内氏の滅亡。天文二〇年(1551)、陶隆房(晴賢)が大内義隆を滅ぼす。毛利元就が天文二四年(1555)、陶氏を厳島の戦いで滅ぼす。毛利と大友の巨大領国。豊後の大友義鎮の勢力拡大。
「カッサンドラ」『世界文学全集Ⅱ‐02』533p読み終わる。ヘクトルの死。アマゾネスの女王ペンテシレイア。パリスのポリュクセネを使ったアキレウスを倒す奸計。木馬。敗北。小アイアスによる凌辱。捕虜。アイネイアスとの別れ。
カッサンドラは作者自身、ギリシャに包囲されるトロイアの街は壁に囲まれた東ベルリン、東ドイツの政治家や体制はプリアモス王や権力者エウメロスに例えられるのだろうが、あまり内容がわからないまま読んでしまった。
『日本の歴史 八』144p。第三章 戦国大名の成熟―細川晴元と三好長慶。細川晴元の時代 地域統一をめざす大名たち 三好長慶の時代 戦国大名の領国拡大と対決。近畿を軸に各地の戦国大名の動向が記される。
宿敵・細川高国の滅亡。細川晴元の台頭。一向宗門徒を使って三好元長を滅ぼす。晴元は法華宗の力も使う。六角氏と法華宗による山科本願寺焼き討ち。将軍義晴入京。延暦寺宗徒による法華宗徒の焼き討ち。三好元長の遺児・範長(長慶)登場。義晴と晴元の仲決裂。
今川義元の登場。兄氏輝亡き後の継承者争い。北条氏綱の援助で勝利。その後、武田信虎と提携、北条氏と対立。北条氏の東への勢力拡大。氏綱は小弓の足利義明と里見義堯を国府台で破る。
北条氏康と武田晴信。天文10年(1541)、ほぼ同時に家督を担う。山内上杉と扇谷上杉が連合し、古河公方足利晴氏も加わって北条方河越城を包囲。氏康は河越夜戦で上杉や古河公方を撃破。武田晴信も北へ勢力を広げる。
並び立つ西の大名。尼子経久と大内氏の争い。大内義隆の九州攻略。大友氏、少弐氏との争い。陶興房が天文五年(1536)、少弐氏を滅ぼす。尼子氏と大内氏の争いの中で毛利氏が勢力拡張。
三好長慶の時代。長慶の自立。細川晴元に叛き、勝利。晴元、将軍義晴・義藤(義輝)ら逃亡。長慶入京。義晴死後将軍となった義藤(義輝)と和睦。やがて対立。義藤を追い出す。三好領国の拡大。長慶の重臣松永久秀の台頭。
三好政権の分裂。長慶と将軍義輝(義藤)再び和睦。長慶43歳の若さで亡くなる。義輝の暗殺。混乱。三好三人衆と松永久秀の争い。奈良付近での戦い。大仏殿が炎上する。
長尾景虎の登場。長尾為景亡き後、継承争いに勝利し、越後を統一。北条に圧迫された関東管領上杉憲政や武田に敗れた小笠原氏が逃げてくる。景虎と武田氏の争い。永禄二年(1559)、上洛し将軍義輝に謁す。
織田信長と桶狭間の戦い。景虎とほぼ同時期に信長も将軍義輝に謁見。永禄二年(1559)、尾張統一。永禄三年(1560)、桶狭間の戦い。小田原攻めと川中島の合戦。桶狭間と同じ年三月に景虎の小田原包囲。九月に川中島の戦い。
大内氏の滅亡。天文二〇年(1551)、陶隆房(晴賢)が大内義隆を滅ぼす。毛利元就が天文二四年(1555)、陶氏を厳島の戦いで滅ぼす。毛利と大友の巨大領国。豊後の大友義鎮の勢力拡大。
20220319
2022年3月19日 曇後雨。夕方雨。一時雷鳴轟き強く降る。5℃~17℃。
『日本の歴史 八』100p。第二章 地域戦力の台頭―細川高国の時代。政元から高国へ 戦国大名の誕生 高国の栄光と挫折。将軍義高(義澄)と細川政元。政元暗殺。細川澄元と高国の対立。足利義尹(義材・義植)と大内義興の来船。政権交代。義伊が将軍復帰。
関東の情勢。長尾為景の台頭。古河公方も関東管領も分裂。伊勢宗瑞(北條早雲)の勢力拡張。今川氏親と武田信虎。
応仁の乱後の京都・近畿をめぐる情勢はとてもわかりにくい。将軍家も分裂していて、その下の細川家も勢力が分かれている。こうしてみると、鎌倉時代に将軍家亡き後、血生臭い争いを繰り広げながら勢力を保持した北条家というのは有能だったのだなと思う。
「カッサンドラ」『世界文学全集Ⅱ‐02』474p。独白は続く。トロイの王子でカッサンドラの弟パリスがギリシャで一番美しい女性ヘレネーを奪ってトロイに帰ってきた噂が広まる。カッサンドラは預言の件などで父王プリアモスに疎まれ、軟禁される。ギリシアとの戦闘で弟や知り合いが多数殺される。
『日本の歴史 八』100p。第二章 地域戦力の台頭―細川高国の時代。政元から高国へ 戦国大名の誕生 高国の栄光と挫折。将軍義高(義澄)と細川政元。政元暗殺。細川澄元と高国の対立。足利義尹(義材・義植)と大内義興の来船。政権交代。義伊が将軍復帰。
関東の情勢。長尾為景の台頭。古河公方も関東管領も分裂。伊勢宗瑞(北條早雲)の勢力拡張。今川氏親と武田信虎。
応仁の乱後の京都・近畿をめぐる情勢はとてもわかりにくい。将軍家も分裂していて、その下の細川家も勢力が分かれている。こうしてみると、鎌倉時代に将軍家亡き後、血生臭い争いを繰り広げながら勢力を保持した北条家というのは有能だったのだなと思う。
「カッサンドラ」『世界文学全集Ⅱ‐02』474p。独白は続く。トロイの王子でカッサンドラの弟パリスがギリシャで一番美しい女性ヘレネーを奪ってトロイに帰ってきた噂が広まる。カッサンドラは預言の件などで父王プリアモスに疎まれ、軟禁される。ギリシアとの戦闘で弟や知り合いが多数殺される。
20220318
2022年3月18日 曇後雨。夜になって雨風強くなる。4℃~11℃。
『世界地図の下書き』357p読み終わる。初雪 春。佐緒里のために太輔たちはかつて町でやっていた願いとばしを復活させようと奮闘する。六年生を送る会。いじめの全貌。それぞれの成長と将来。それぞればらばらだった子供たちが話の最後にはまるで家族のように心が通い合っていて、それはきっと将来も絆となっていくだろうと思わせてくれるものがあった。
「カッサンドラ」『世界文学全集Ⅱ‐02』412p。章も節もなく、ひたすらカッサンドラの独白が続いていく。アイネイアスと恋仲だったが、アイネイアスは離れていく。神官の長パントオスと体の関係を持っているが、心は通っていない。詳細がわからないまま何となく読んでいる。
『世界地図の下書き』357p読み終わる。初雪 春。佐緒里のために太輔たちはかつて町でやっていた願いとばしを復活させようと奮闘する。六年生を送る会。いじめの全貌。それぞれの成長と将来。それぞればらばらだった子供たちが話の最後にはまるで家族のように心が通い合っていて、それはきっと将来も絆となっていくだろうと思わせてくれるものがあった。
「カッサンドラ」『世界文学全集Ⅱ‐02』412p。章も節もなく、ひたすらカッサンドラの独白が続いていく。アイネイアスと恋仲だったが、アイネイアスは離れていく。神官の長パントオスと体の関係を持っているが、心は通っていない。詳細がわからないまま何となく読んでいる。
20220317
2022年3月17日 晴後曇。10℃~20℃。
クリスタ・ヴォルフ 中込啓子訳「カッサンドラ」『世界文学全集Ⅱ‐02』331p~380p。ギリシャ神話に出てくるカッサンドラの独白を通して、当時の東ドイツについて語っている。
カッサンドラはトロイアの王女で予知能力があるが、アポロンの呪いで誰もその言葉を信じない。トロイアが敗北し、カッサンドラはミュケーナイ王アガメムノーンの戦利品としてミュケーナイに連れ去られる。ミュケーナイではアガメムノーンの妃クリュタイムネストラが夫もろともカッサンドラを殺そうとしている。カッサンドラにはその未来が見える。
自分は、正直1970年代頃の東ドイツ状勢に疎いので、この小説の登場人物が具体的に誰になぞらえられるのかまでわからない。また、カッサンドラという賢明な女性の視点から女性の地位向上に関することも書いてあるのだろうが、その辺も上っ面をなぞることになりそうだ。
『世界地図の下書き』209p。新涼 暮秋。太輔は年上の佐緒里に母性を感じている。過去に伯父・伯母から受けた心の傷。佐緒里の受験。麻利の「いじめ」と兄・淳也らの動向。伯母が太輔を再び引き取る話。佐緒里の未来に暗雲。
児童養護施設「青葉おひさまの家」には常駐スタッフのみこちゃんがいる。運動会などの行事にも親代わりに参加するが若すぎて目立ってしまう。栄養士さんが食事をつくっている。大学のボランティアサークルの学生が時々やってくる。
山田邦明『日本の歴史 八 戦国時代 戦国の活力』70p。はじめに 戦国という時代 第一章 分裂の時代へ―明応の政変前後 将軍義尚の苦悩 細川政元の時代 地域社会の現実。
この巻で取り扱う時期。文明九年(1477年)の応仁の乱終息から大坂の陣まで約140年間。非常に多くの登場人物。京都と畿内の政治情勢を基本軸に据える。
応仁の乱後の幕府政治の動揺によって、年貢収納が破綻をきたす。公家・九条政基は自領の日根野荘(大阪府泉佐野市)の現地支配に乗り出すものの、和泉守護の細川氏や背後の根来寺に絶えず脅かされ、領民のトラブルも多く、支配は困難を極める。
クリスタ・ヴォルフ 中込啓子訳「カッサンドラ」『世界文学全集Ⅱ‐02』331p~380p。ギリシャ神話に出てくるカッサンドラの独白を通して、当時の東ドイツについて語っている。
カッサンドラはトロイアの王女で予知能力があるが、アポロンの呪いで誰もその言葉を信じない。トロイアが敗北し、カッサンドラはミュケーナイ王アガメムノーンの戦利品としてミュケーナイに連れ去られる。ミュケーナイではアガメムノーンの妃クリュタイムネストラが夫もろともカッサンドラを殺そうとしている。カッサンドラにはその未来が見える。
自分は、正直1970年代頃の東ドイツ状勢に疎いので、この小説の登場人物が具体的に誰になぞらえられるのかまでわからない。また、カッサンドラという賢明な女性の視点から女性の地位向上に関することも書いてあるのだろうが、その辺も上っ面をなぞることになりそうだ。
『世界地図の下書き』209p。新涼 暮秋。太輔は年上の佐緒里に母性を感じている。過去に伯父・伯母から受けた心の傷。佐緒里の受験。麻利の「いじめ」と兄・淳也らの動向。伯母が太輔を再び引き取る話。佐緒里の未来に暗雲。
児童養護施設「青葉おひさまの家」には常駐スタッフのみこちゃんがいる。運動会などの行事にも親代わりに参加するが若すぎて目立ってしまう。栄養士さんが食事をつくっている。大学のボランティアサークルの学生が時々やってくる。
山田邦明『日本の歴史 八 戦国時代 戦国の活力』70p。はじめに 戦国という時代 第一章 分裂の時代へ―明応の政変前後 将軍義尚の苦悩 細川政元の時代 地域社会の現実。
この巻で取り扱う時期。文明九年(1477年)の応仁の乱終息から大坂の陣まで約140年間。非常に多くの登場人物。京都と畿内の政治情勢を基本軸に据える。
応仁の乱後の幕府政治の動揺によって、年貢収納が破綻をきたす。公家・九条政基は自領の日根野荘(大阪府泉佐野市)の現地支配に乗り出すものの、和泉守護の細川氏や背後の根来寺に絶えず脅かされ、領民のトラブルも多く、支配は困難を極める。
20220316
2022年3月16日 曇時々晴。10℃~20℃。
「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』328p読み終わる。(車がとまった...)/(起きろ、起きろ!」)/断片(1)ブルネルダの出発 (2)(街角でカールはポスターを目にした…) (二日二晩の旅だった…)。正体不明の女性歌手ブルネルダとそれにかしづくドラマルシュとロビンソンの奇妙な生活にカールは巻き込まれる。未完。断片の(街角で…)では、ブルネルダ編は終わっていて、劇場編とでもいうようなものに変わっている。夢の中の出来事をそのまま書いているような突飛さとリアルさが入り混じっている。
朝井リョウ『世界地図の下書き』96p。三年前 晩夏。事故で両親を失った太輔は児童養護施設「青葉おひさまの家」に連れてこられ、仲間と新しい生活を始める。同年代の淳也、麻利、美保子だけでなく、中学3年の佐緒里のような年長の子もいる。朝井リョウは『桐島、部活やめるってよ』『何者』の2作は読んだ。話題になっている『正欲』は未読。
「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』328p読み終わる。(車がとまった...)/(起きろ、起きろ!」)/断片(1)ブルネルダの出発 (2)(街角でカールはポスターを目にした…) (二日二晩の旅だった…)。正体不明の女性歌手ブルネルダとそれにかしづくドラマルシュとロビンソンの奇妙な生活にカールは巻き込まれる。未完。断片の(街角で…)では、ブルネルダ編は終わっていて、劇場編とでもいうようなものに変わっている。夢の中の出来事をそのまま書いているような突飛さとリアルさが入り混じっている。
朝井リョウ『世界地図の下書き』96p。三年前 晩夏。事故で両親を失った太輔は児童養護施設「青葉おひさまの家」に連れてこられ、仲間と新しい生活を始める。同年代の淳也、麻利、美保子だけでなく、中学3年の佐緒里のような年長の子もいる。朝井リョウは『桐島、部活やめるってよ』『何者』の2作は読んだ。話題になっている『正欲』は未読。
20220315
2022年3月15日 曇後晴。朝方雨。8℃~20℃。
『JR高田馬場駅戸山口』335p読み終わる。近隣トラブルによってゴミが出せなくなる。溜まる。夫の浮気疑惑。唐突に、近くの感染症研究所から出た骨や身元不明の遺体を調べる。終わる準備。神道における正座の問題や身元不明の遺体を調べるパワーをなぜ育児相談の方に使わないのだろうと率直に思う。一方で、東京はこんなに人が多いのに孤独になりやすい場所であることを改めて実感する。
「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』244p。Ⅵ ロビンソン事件/(車がとまった・・・・・)/。ロビンソンの再登場で急転回。ホテル編は終わり、ブルネルダ編とでもいうようなものに移行。カフカらしさが全開になってくる。ドラマルシュとロビンソンは、『ピノキオ』のキツネとネコみたいな奴ら。
『JR高田馬場駅戸山口』335p読み終わる。近隣トラブルによってゴミが出せなくなる。溜まる。夫の浮気疑惑。唐突に、近くの感染症研究所から出た骨や身元不明の遺体を調べる。終わる準備。神道における正座の問題や身元不明の遺体を調べるパワーをなぜ育児相談の方に使わないのだろうと率直に思う。一方で、東京はこんなに人が多いのに孤独になりやすい場所であることを改めて実感する。
「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』244p。Ⅵ ロビンソン事件/(車がとまった・・・・・)/。ロビンソンの再登場で急転回。ホテル編は終わり、ブルネルダ編とでもいうようなものに移行。カフカらしさが全開になってくる。ドラマルシュとロビンソンは、『ピノキオ』のキツネとネコみたいな奴ら。
20220314
2022年3月14日 曇時々晴。朝方雨。気温上がる。11℃~23℃。
「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』161p。Ⅳ ラムゼスへの道 Ⅴ ホテル・オクシデンタル。いろいろあって安宿へ。同部屋のフランス系のドラマンシュ、アイルランド系のロビンソンと一緒に旅することとなる。いろいろあって、ホテルのエレベーターボーイとなる。
主人公のカールは基本的に勤勉で賢いけれど、世間知らずで理屈っぽくて融通が効かない。そういうところが可愛らしい。実際、物語の中でも可愛がられる。
『JR高田馬場駅戸山口』219p。幼稚園側と食事時に正座をすることについて論戦。子供に対してヒステリック。同じ集合住宅の婆にゴミの捨て方で難癖をつけられる。夫との仲が険悪。反面教師的な子供の育て方。ほぼ孤立無援で子供を育てていく困難さに同情はするが、些細なことで幼稚園と対立するのは問題がある。ゆみという主人公には反発しか感じないけれど、私小説的なリアルさがあって物語に迫力を感じる。
「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』161p。Ⅳ ラムゼスへの道 Ⅴ ホテル・オクシデンタル。いろいろあって安宿へ。同部屋のフランス系のドラマンシュ、アイルランド系のロビンソンと一緒に旅することとなる。いろいろあって、ホテルのエレベーターボーイとなる。
主人公のカールは基本的に勤勉で賢いけれど、世間知らずで理屈っぽくて融通が効かない。そういうところが可愛らしい。実際、物語の中でも可愛がられる。
『JR高田馬場駅戸山口』219p。幼稚園側と食事時に正座をすることについて論戦。子供に対してヒステリック。同じ集合住宅の婆にゴミの捨て方で難癖をつけられる。夫との仲が険悪。反面教師的な子供の育て方。ほぼ孤立無援で子供を育てていく困難さに同情はするが、些細なことで幼稚園と対立するのは問題がある。ゆみという主人公には反発しか感じないけれど、私小説的なリアルさがあって物語に迫力を感じる。
20220313
2022年3月13日 曇時々晴。9℃~18℃。
フランツ・カフカ 池内紀訳「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』101p。Ⅰ 火夫。17歳のカール・ロスマンは両親にドイツの家からアメリカへ追い出されてしまう。船で出会った火夫(蒸気機関の缶炊き人夫)のトラブルに巻き込まれていくうちに思わぬ展開をたどる。Ⅱ 伯父 Ⅲ ニューヨーク近郊の別荘。カールは自分の考える正義に忠実。青臭く理屈っぽい。それなのにどこか醒めている。
個人的感想。カフカの小説の文章には、意味があるようでないようなことが結構だらだら続いていて、戸惑うのだけど、何度も読んでいるうちに言葉のホイップクリームを舐めているような不思議な感覚に陥る。村上春樹の小説にも似たようなものを感じる。
柳美里『JR高田馬場駅戸山口』107p。高田馬場駅近くに住む主婦のゆみは単身赴任の夫がいて、一人で幼稚園に通う息子ゆたかを育てている。幼稚園の方針と対立していて、原発事故直後で放射能に異常なまでに神経質になっている。冒頭から電車の発射音、案内放送、行き交う人の会話、ゆみ本人の躁的な怒濤のような脳内独り言などがごっちゃになっていてカオス。子供に対して過干渉。
フランツ・カフカ 池内紀訳「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』101p。Ⅰ 火夫。17歳のカール・ロスマンは両親にドイツの家からアメリカへ追い出されてしまう。船で出会った火夫(蒸気機関の缶炊き人夫)のトラブルに巻き込まれていくうちに思わぬ展開をたどる。Ⅱ 伯父 Ⅲ ニューヨーク近郊の別荘。カールは自分の考える正義に忠実。青臭く理屈っぽい。それなのにどこか醒めている。
個人的感想。カフカの小説の文章には、意味があるようでないようなことが結構だらだら続いていて、戸惑うのだけど、何度も読んでいるうちに言葉のホイップクリームを舐めているような不思議な感覚に陥る。村上春樹の小説にも似たようなものを感じる。
柳美里『JR高田馬場駅戸山口』107p。高田馬場駅近くに住む主婦のゆみは単身赴任の夫がいて、一人で幼稚園に通う息子ゆたかを育てている。幼稚園の方針と対立していて、原発事故直後で放射能に異常なまでに神経質になっている。冒頭から電車の発射音、案内放送、行き交う人の会話、ゆみ本人の躁的な怒濤のような脳内独り言などがごっちゃになっていてカオス。子供に対して過干渉。
20220312
2022年3月12日 晴。8℃~21℃。
『日本の歴史 七』読み終わる。344p。第八章 応仁の乱 家督争い 大和の応仁 落日の幕府 地方の時代。下剋上の足音。大乗院の荘園越前河口荘。朝倉氏。斯波氏の没落。東西の幕府。足軽。東の大将、成身院光宣。貴族の避難。山城国一揆。守護下向。350p。終わりに。変転する政治と社会。危機の時代。中世びとに学ぶ。
本巻でも少しみた三毛作は農業生産や技術の発展というよりも、むしろ飢餓への対応という文脈で理解されるようになった。領主の恣意的な賦課を拒絶する荘民らの強硬な姿勢も、そして土一揆や国一揆も、農民の政治的な成長とか村人の団結としてよりも、そうせざるをえないぎりぎりと選択として解釈されるようになった。(348p)
『魔王』読み終わる。兄の安藤が主人公の「魔王」~215p。弟の潤也とパートナーの詩織が主人公の「呼吸」~355p。兄弟ともある種の能力をもつ。多少能力があったとしても、1億2千万人の世間の前では無力。架空の政治家・犬養みたいな人は意外になかなか出てこないものだ。伊坂氏が大学時代を過ごした街・仙台が出てくる。郊外なら、オオタカがいるだろうと思う。
『日本の歴史 七』読み終わる。344p。第八章 応仁の乱 家督争い 大和の応仁 落日の幕府 地方の時代。下剋上の足音。大乗院の荘園越前河口荘。朝倉氏。斯波氏の没落。東西の幕府。足軽。東の大将、成身院光宣。貴族の避難。山城国一揆。守護下向。350p。終わりに。変転する政治と社会。危機の時代。中世びとに学ぶ。
本巻でも少しみた三毛作は農業生産や技術の発展というよりも、むしろ飢餓への対応という文脈で理解されるようになった。領主の恣意的な賦課を拒絶する荘民らの強硬な姿勢も、そして土一揆や国一揆も、農民の政治的な成長とか村人の団結としてよりも、そうせざるをえないぎりぎりと選択として解釈されるようになった。(348p)
『魔王』読み終わる。兄の安藤が主人公の「魔王」~215p。弟の潤也とパートナーの詩織が主人公の「呼吸」~355p。兄弟ともある種の能力をもつ。多少能力があったとしても、1億2千万人の世間の前では無力。架空の政治家・犬養みたいな人は意外になかなか出てこないものだ。伊坂氏が大学時代を過ごした街・仙台が出てくる。郊外なら、オオタカがいるだろうと思う。