20140306

2014年3月6日
 寝坊しなかった。珈琲を飲む暇のある有難さ。夢をみたが忘れる。

 バタバタ作業。重いものを持ったせいで腰が痛い。無理はしない。

 郵便局。

 ふとクッキングパパの登場人物の口の中の描き方が気になる。どの登場人物も口の中が同じなので、マンガは記号だということを思い出す。モーニングを読まなくなって久しいが、まだ連載しているようなのでちょっと驚く。

 「それから」126ページまで読む。代助と平岡夫婦との微妙な関係。平岡は失職してから就職活動と金策に苦労する。三千代が代助に金を借りに来て、代助は金を裕福な兄に借りようとするが断られる。しかし、兄の妻梅子が少し貸してくれる。以前読んだ「ロシアの影―夏目漱石と魯迅」でも触れられているアンドレーエフが出てくる。

P50 アンドレーフ「七刑人」

P78 代助は露西亜文学に出てくる不安を、天候の具合と、政治の圧迫で解釈していた。仏蘭西文学に出てくる不安を、有夫姦の多いためと見ていた。ダヌンチオによって代表される以太利文学の不安を、無制限の堕落から出る自己欠損の感と判断していた。だから、日本の文学者が、好んで不安という側からのみ社会を描きだすのを、舶来の唐物のように見做した。

P93 平岡「…日本が貧弱だって、弱虫だって、働らいているうちは、忘れているからね。世の中が堕落したって、世の中の堕落に気が付かないで、その中に活動するんだからね。…」




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