20211205
2021年12月5日 曇時々晴。6℃~12℃。
『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』178p。第一章「私」 第二章「おれ」 第三章「あたし」。シャルヴェンカの交響曲を聴きながら読んでいる。本の中のクライマックスに差し掛かると音楽がクライマックスに達することが何度もあって不思議なシンクロニシティだと思った。
人が似るのは血のつながりよりも生活習慣だというのが、あたしの姉の自論。同じ食べ物を体に取り入れて、同じ所に身を置いていると、魂が似て来るのだそうだ。(148p~149p)
尾﨑士郎 紅野謙介編『尾﨑士郎短篇集』60p。「獄室の暗影」。獄中の恋。検閲による削除の跡が生々しい。「蜜柑の皮」。教誨師の独白。ともに大逆事件関連。
トゥルゲェネフが小説の中で言っている―「人生は遊戯でもなければ娯楽でもない。人生は享楽すべきものですらもない。人生は辛い労働である。あきらめ、永久のあきらめ―それが人生の秘密の意味であり解釈である」(「獄室の暗影」33p)
「―今はじめてわかりました。あなたにはわかるでしょう。わたしがおそれていたのは死ぬことではなくて、助かることだったということを、―長いあいだわたしには助かるという自信があったので死ぬ工夫がつかなかったのです」(「蜜柑の皮」53p)
『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』178p。第一章「私」 第二章「おれ」 第三章「あたし」。シャルヴェンカの交響曲を聴きながら読んでいる。本の中のクライマックスに差し掛かると音楽がクライマックスに達することが何度もあって不思議なシンクロニシティだと思った。
人が似るのは血のつながりよりも生活習慣だというのが、あたしの姉の自論。同じ食べ物を体に取り入れて、同じ所に身を置いていると、魂が似て来るのだそうだ。(148p~149p)
尾﨑士郎 紅野謙介編『尾﨑士郎短篇集』60p。「獄室の暗影」。獄中の恋。検閲による削除の跡が生々しい。「蜜柑の皮」。教誨師の独白。ともに大逆事件関連。
トゥルゲェネフが小説の中で言っている―「人生は遊戯でもなければ娯楽でもない。人生は享楽すべきものですらもない。人生は辛い労働である。あきらめ、永久のあきらめ―それが人生の秘密の意味であり解釈である」(「獄室の暗影」33p)
「―今はじめてわかりました。あなたにはわかるでしょう。わたしがおそれていたのは死ぬことではなくて、助かることだったということを、―長いあいだわたしには助かるという自信があったので死ぬ工夫がつかなかったのです」(「蜜柑の皮」53p)
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