20211207

2021年12月7日
 曇後雨。夕方から雨。10℃~16℃。


 『尾﨑士郎短篇集』128p。「大逆事件」。幸徳秋水は湯ヶ原で逮捕。十二人死刑。弁護士花井卓蔵。事件のダイジェストかと思いきや、秋水が会話するシーンも長々と出てくる。

 古来の死刑は果して刑罰の目的を達するにおいて、よくその効果を奏せりやとは、学者の久しく疑うところにして、これまた未決の一大問題として存している。(121p)

 川尻秋生『日本の歴史 第4巻 平安時代 揺れ動く貴族社会』41p。はじめに 新しい時代像を求めて 第一章 『古今和歌集』の時代を考える。漢詩から和歌へ。画期としての宇多朝。

 日本では、形式的に中国の科挙制度を継受したが、実態としてはあまり機能したとはいえない。これは、日本の氏族制が中国と比べて著しく貴族的だったことと原因がある。日本の皇親や貴族の子孫には、父祖の位階に応じて自動的に位階を授けられる蔭位の制があり、この特権は中国よりも大きかった。日本では、昇進可能な氏族と、そうでない氏族がはっきり分かれていたのである。(30p)



  


 

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