20211230

2021年12月30日
 晴。2℃~15℃。


 『新樹の言葉』読了。「誰も知らぬ」。

 『日本の歴史 第5巻 新視点中世史 躍動する中世』104p。第二章 境界から中央へ、中央から境界へ。考古学的中世。ウヂからイエへ。琉球と平泉の世界。都市の原型。

 大名田堵の農業経営が持続性に乏しかったことは、伊賀国や大和国で幅広く農業経営を行なっていた藤原実遠が、広範に田屋を構えて人民を駆使していたにもかかわらず、その経営が次代に継承されていなかったことからもわかる。経済的繁栄と没落を特徴とする長者伝説がこの時期に多くみえるのも、その点を裏付けていよう。(61p)

 こうしてウヂからイエという動きが武士に及んでいったことで、財産や家業が子へと継承されてゆくイエの社会制度は確立していった。さらに、広く地方の武士の家の成立を決定的にさせたのが、平治の乱で東国に配流された義朝の子頼朝が、鎌倉を根拠地として東国の武士を結集して幕府政権を築いたことである。(75p)


 

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