20220226

2022年2月27日
 晴。4℃~16℃。

 『文学2020』142p。
 リービ英雄「西の蔵の声」。漢民族の友人とチベットの寺院を巡る。マニ車を回し、マントラを唱えながら参道を歩く。蓮華に入った宝石、敬礼。リービ英雄氏は司馬遼太郎の『街道をゆく 39 ニューヨーク散歩』に登場したのを覚えている。妹さんのことも書いてあったと思う。
 小林エリカ「父たちの冒険」。祖父・医者、父・医者、私・作家。
 小川哲「密林の殯(もがり)」。親が天皇の棺を運ぶのが任務の八瀬の民である「僕」は東京で配送の仕事をしている。出自のおかげで、ネトウヨで嫌な上司の室岡には気に入られているらしい。

「アルトゥーロの島」『世界文学全集 Ⅰ‐12』226p。一見打ち解けたかに見えた「ぼく」と継母の関係はその後かえって険悪となる。父の不在がその傾向を顕著にする。女への強い意識とミソジニー。継母の妊娠。出産。弟カルミネの誕生。継母の母の来襲。弟への憎しみ。「アルトゥーロの島」の作者モランテは、「軽蔑」を書いた作家のアルベルト・モラヴィアと一時期結婚していた。


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