20220313
2022年3月13日 曇時々晴。9℃~18℃。
フランツ・カフカ 池内紀訳「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』101p。Ⅰ 火夫。17歳のカール・ロスマンは両親にドイツの家からアメリカへ追い出されてしまう。船で出会った火夫(蒸気機関の缶炊き人夫)のトラブルに巻き込まれていくうちに思わぬ展開をたどる。Ⅱ 伯父 Ⅲ ニューヨーク近郊の別荘。カールは自分の考える正義に忠実。青臭く理屈っぽい。それなのにどこか醒めている。
個人的感想。カフカの小説の文章には、意味があるようでないようなことが結構だらだら続いていて、戸惑うのだけど、何度も読んでいるうちに言葉のホイップクリームを舐めているような不思議な感覚に陥る。村上春樹の小説にも似たようなものを感じる。
柳美里『JR高田馬場駅戸山口』107p。高田馬場駅近くに住む主婦のゆみは単身赴任の夫がいて、一人で幼稚園に通う息子ゆたかを育てている。幼稚園の方針と対立していて、原発事故直後で放射能に異常なまでに神経質になっている。冒頭から電車の発射音、案内放送、行き交う人の会話、ゆみ本人の躁的な怒濤のような脳内独り言などがごっちゃになっていてカオス。子供に対して過干渉。
フランツ・カフカ 池内紀訳「失踪者」『世界文学全集 Ⅱ‐02』101p。Ⅰ 火夫。17歳のカール・ロスマンは両親にドイツの家からアメリカへ追い出されてしまう。船で出会った火夫(蒸気機関の缶炊き人夫)のトラブルに巻き込まれていくうちに思わぬ展開をたどる。Ⅱ 伯父 Ⅲ ニューヨーク近郊の別荘。カールは自分の考える正義に忠実。青臭く理屈っぽい。それなのにどこか醒めている。
個人的感想。カフカの小説の文章には、意味があるようでないようなことが結構だらだら続いていて、戸惑うのだけど、何度も読んでいるうちに言葉のホイップクリームを舐めているような不思議な感覚に陥る。村上春樹の小説にも似たようなものを感じる。
柳美里『JR高田馬場駅戸山口』107p。高田馬場駅近くに住む主婦のゆみは単身赴任の夫がいて、一人で幼稚園に通う息子ゆたかを育てている。幼稚園の方針と対立していて、原発事故直後で放射能に異常なまでに神経質になっている。冒頭から電車の発射音、案内放送、行き交う人の会話、ゆみ本人の躁的な怒濤のような脳内独り言などがごっちゃになっていてカオス。子供に対して過干渉。
コメント