20191220

2019年12月20日
 曇時々晴。7℃~16℃。


 『杜甫詩選』126p。Ⅱ安史の乱時の歌 

 『日本文学全集20 吉田健一』364p。「ヨオロッパの世紀末」。トインビイ。全体として難解。

 『スーラ』186p。エヴァが戦後麻薬中毒になった息子を焼き殺すシーンが衝撃的。連鎖するようにハナもその後焼死。エヴァの考え方は、子供を巻き込んで無理心中を起こす日本の親に少し似ている。スーラの悪魔的奔放さ。アスペ感。親友のネルの夫ジュードを寝取る。別の価値観の理解。





20191219

2019年12月19日
 雨後曇。9℃~12℃。


 『杜甫詩選』123p。Ⅱ安史の乱時の歌 哀王孫。詩の中に世界史。春望。これまでの詩を読んでみてその重みがわかる。

 『日本文学全集20 吉田健一』342p。「ヨオロッパの世紀末」。ラフォルグ。セザアル・フランク。ドガ。強い神の観念。

 『二十六人の男と一人の女』読了。
 「チェルカッシ」チェルカッシとガヴリーラの一仕事。チェルカッシは盗人だが好漢の片鱗がある。一方でテナルディエに少し似ているとも思った。
 「女」コニョフは田舎のDQN的。

 トニ・モリスン 大社淑子訳『スーラ』68p。ボトムの町。第一次大戦に従軍して気が変になった男シャドラック。一月三日は全国自殺記念日。エレーヌの娘ネルとその友達スーラ。スーラの祖母エヴァは一本足だが裕福。長女ハナの子がスーラ。



 

20191218

2019年12月18日
 晴時々曇。8℃~16℃。

 『杜甫詩選』111p。Ⅰ浪人生活の歌 自京赴奉先県詠懐、五百字。預言書的。居然成濩落 白首甘契闊。

 『第一阿房列車』読了。奥羽本線阿房列車。晩秋雨多し。

 『日本文学全集20 吉田健一』285p再開~316p。「ヨオロッパの世紀末」。ヴァレリイとか全然読んでない。以前詩を少し読んだけれど理解できなかったし、あまりいいとも思わなかった。

 マクシム・ゴーリキー 中村唯史訳『二十六人の男と一人の女 ゴーリキー傑作選』112p。
 「二十六人の男と一人の女―ポエム―」
 「グービン」風呂に住む男。落ち目の過程は今も昔も変わりない。
 「チェルカッシ」盗人。



 

 

20191217

2019年12月17日
 雨後曇。午前雨。一時強い。午後曇。7℃~10℃。


 『杜甫詩選』91p。Ⅰ浪人生活の歌 示従孫済。

 『第一阿房列車』257p。鹿児島阿房列車。東北本線阿房列車。奥羽本線阿房列車。

 (中略)、温泉場は人がいるから行きたくない。又その土地でも宿屋でも、人が来るのを待っている。向うがそのつもりでいる所へ、だれが行ってやるものかと思う。(241p)

 へそ曲がり。

 『闇の左手』読了。ゲンリーとエストラーベンによる命がけの大氷原越え。心の交流。心打たれるものがある。カルハイドへ。衝撃的結末。ル=グウィンは飛びぬけた知性。



20191216

2019年12月16日
 曇時々晴。4℃~13℃。


 『杜甫詩選』83p。Ⅰ浪人生活の歌 重過何氏、五首。酔時歌。

 『第一阿房列車』174p。鹿児島阿房列車。呉線。見世物小屋。おしろいべったりの蛇女、蜘蛛娘。『ねしょんべんものがたり』に、見世物小屋でろくろ首の女が出てくる話があって、やはりおしろいをべったり塗っていて同じなのだなと思う。

 『闇の左手』264p。ゲンリーは突然捕えられ、更生施設へ送られる。厳冬の過酷な環境。エストラーベンはゲンリーを救いに行く。施設脱出。スーパーマンのようなドセ期と抜け殻のようなサンゲン期。エストラーベンらゲセン人は「らんま1/2」のらんまのようなもの。

 

20191215

2019年12月15日
 曇時々晴。7℃~13℃。


 『杜甫詩選』76p。Ⅰ浪人生活の歌 麗人行 楊国忠。自分の頭の中で江守徹氏が読み上げてくれる。

 『第一阿房列車』136p。鹿児島阿房列車。高見順が空襲の恐怖におののきながら東京と鎌倉を往復した時代からこうも変わるものだ。

 『闇の左手』187p。オルゴレイン側はエクーメンに対して興味を示すが、それぞれの党派の勢力争いと絡めて考えている。エストラーベンの警告。



20191214

2019年12月14日
 晴。4℃~17℃。手袋なしで大丈夫。


 『杜甫詩選』67p。浪人生活の歌 陪鄭広文山林、十首。六~十。

 『第一阿房列車』120p。御殿場線。スイッチバック。沼津。興津。水口屋。由比。特別急行はと。静岡。帰京。

 『闇の左手』165p。エストラーベンの先祖の話。叛逆者エストラーベン。両性具有。


20191213

2019年12月14日
 曇。7℃~9℃。揉。


 『杜甫詩選』60p。浪人生活の歌 陪鄭広文山林、十首。五。

 『第一阿房列車』100p。区間阿房列車。国府津。御殿場線。糞ジジイ。

 『闇の左手』158p。エストラーベン失脚、追放。オルゴレインへ亡命。オルゴレイン側は、ゲンリー・アイを通してエクーメンに興味を示す。ゲンリーもオルゴレインへ。







 

20191212

2019年12月12日
 晴時々曇。9℃~20℃。日中暖かい。午後北風。


 『杜甫詩選』59p。Ⅰ浪人生活の歌 陪鄭広文、遊何将軍山林、十首。一~四。

 内田百閒『第一阿房列車』45p。文士のダメで滑稽なところ。漱石の後継者的側面。

 『闇の左手』96p。古代のとりでオセルホルド。ハンダラ教。ファクス。預言。倒錯者。

 人生を存続させうるものは、永遠不変の耐えがたい不安ですよ。次になにがおこるかということを知らない不安です。(96p)




 

20191211

2019年12月11日
 曇後雨。9℃~16℃。暖冬多雨。諍。


 『杜甫詩選』52p。Ⅰ浪人生活の歌 高適。哥舒翰。安史の乱はすぐそこ。

 『深沢七郎の滅亡対談』読了。矢崎泰久・竹中労・永六輔、竹中労、野坂昭如、矢崎泰久・森田スギ。下劣対談。森田さんは瞽女。

 『刺青の男[新装版]』読了。「マリオネット株式会社」「町」「ゼロ・アワー」「ロケット」「エピローグ」。

 アーシュラ・K・ル=グウィン  小尾芙佐訳『闇の左手』82p。ハイン。エクーメン。使者ゲンリー・アイ。惑星〈冬〉のカルハイド王国。アルガーベン15世。排他的。シフグレソル(世間的プライドのようなもの)。王都エルヘンラングを出て、古都レルへ。


 

20191210

2019年12月10日
 曇時々晴。7℃~14℃。


 『杜甫詩選』46p。Ⅰ浪人生活の歌 高都護驄馬行 パミール越えの高仙芝。同諸公慈恩寺塔 大雁塔。無免許運転のような読み方。読むのを急がない。

 『深沢七郎の滅亡対談』380p。殿山泰司・野坂昭如・野坂昭如。

 『刺青の男[新装版]』362p。「火の玉」「今夜限り世界が」「亡命者たち」文豪ストレイドッグス的。「日付のない夜と朝」「狐と森」「訪問者」「コンクリート・ミキサー」「マリオネット株式会社」パーマンのコピーロボット。

 

20191209

2019年12月9日
 曇。夜弱い雨。5℃~9℃。


 『杜甫詩選』34p。Ⅰ浪人生活の歌 春日憶李白。

 『深沢七郎の滅亡対談』314p。古賀忠道・白石かずこ・北村サヨ・下谷峰吉・坂本スミ子。

 レイ・ブラッドベリ 小笠原豊樹訳『刺青の男[新装版]』184p。「プロローグ 刺青の男」「草原」「万華鏡」「形勢逆転」「街道」「その男」「長雨」「ロケット・マン」「火の玉」


20191208

2019年12月8日
 晴。3℃~13℃。


 杜甫 黒川洋一編『杜甫詩選』19p。Ⅰ浪人生活の歌 杜甫の先祖杜預は何で「どよ」と慣用読みをするのだろうか。呉音?バグ?

 『深沢七郎の滅亡対談』213p。古山高麗雄・秋山駿・米山耕蔵。米山さんは上野駅の赤帽を60年やった人。

 

20191207

2019年12月7日
 曇時々雨。5℃~9℃。


 深沢七郎『深沢七郎の滅亡対談』118p。井伏鱒二・木山捷平・大江健三郎・古山高麗雄。

 『日本の名著19 安藤昌益』読了。「統道真伝」人倫巻(抄) 万国巻(抄) 日本。東夷(アイヌ)、朝鮮、漢土、北狄(満洲)、天竺(インド、インドネシア、タイ)、阿蘭陀、西戎(中央アジア)、南蛮、烏嗎国、琉球。変な百科全書。

 『世界の誕生日』読了。これだけの博識を駆使しているのにもっと希望に満ちたSFを描くことはできなかったのかと率直に思う。
 「失われた楽園」

20191206

2019年12月6日
 曇。7℃~11℃。


 『日本の名著19 安藤昌益』347p。「統道真伝」。人倫巻(抄)。穀物。小宇宙。トンデモ論。

 『世界の誕生日』549p。5割くらいの理解力で読み進める。話が暗いし、わかりにくいが、すごい小説家。
 「失われた楽園」次なる惑星へ数世代を経て向かってきたことになっていたが。宗教、人種の問題を克服できていない。


20191205

2019年12月5日
 晴時々曇。7℃~15℃。


 『日本の名著19 安藤昌益』331p。「統道真伝」。糺仏巻(抄)。思い込みひどい。物部守屋が日本一の忠臣。十二宗の失り。三論宗、法相宗、俱舎宗、成実宗、戒律宗、華厳宗、天台宗、真言宗、浄土宗、禅宗、時宗、法華宗全て誤り。

 『世界の誕生日』426p。
 「古い音楽と女奴隷たち」次の勢力の攻撃。悲惨な紛争地帯がリアル。
 「世界の誕生日」神話。神の親子。兄弟同士の結婚、争い。宇宙人。
 「失われた楽園」



20191204

2019年12月4日
 晴。7℃~16℃。


 『日本の名著19 安藤昌益』308p。「統道真伝」。糺仏失巻(抄)。悉達というもの出家して釈迦僧となり自然の真道を失るの論 慈悲は罪の根。同じ。

 『世界の誕生日』293p。小説の中で覚えるべき概念、単語が多過ぎる。しかし楽しい小説ではない。
 「山のしきたり」
 「孤独」セレニティは子供の時に母親の調査で入ったソロ星系十一惑星の生活・文化になじみすぎ、もとに戻れない。母系社会。過酷な男子団。
 「古い音楽と女奴隷たち」エスダンは解放軍に拉致されひどい拷問を受ける。奴隷制社会。アフリカの紛争地帯的雰囲気。

 

20191203

2019年12月3日
 晴時々曇。割合暖かい。10℃~17℃。諍。


 『日本の名著19 安藤昌益』295p。「統道真伝」世々の聖人皆自然を盗むの論。伏羲、神農、黄帝、堯、舜、禹、湯王、文王、武王、周公をことごとく批判。全部同じ理由。笑ってしまうくらい明快。

 『世界の誕生日』207p。SF的ではないが、極めて独創的。民族学の知識が生かされている。「銀河鉄道999」に大四畳半惑星が出てくるような。「11人いる!」のフロル。
 「セグリの事情」
 「求めぬ愛」半族。朝と宵の種族。同じ種族は結婚できない。同性愛的関係を含む男女4人(女2・男2)で結婚する。4人での結婚がセドレツ。
 「山のしきたり」 セドレツだが、一人が女を男と偽って結婚しようとする。

20191202

2019年12月2日
 雨後曇。8℃~16℃。


 『日本の名著19 安藤昌益』279p。「統道真伝」博奕を始むり失り、遊芸を始むる失り。極端な重農主義。ある意味徳川家康の方針を突き詰めている。

 アーシュラ・K・ル=グウィン 小尾芙佐訳『世界の誕生日』103p。
 「愛がケメルを迎えしとき」読後感悪い。
 「セグリの事情」民族誌的。ディストピア感。


20191201

2019年12月1日
 曇時々晴。6℃~12℃。


 『駅伝がマラソンをダメにした』読了。箱根駅伝を20年以上観続けて思うことは、選手が全ての面で洗練されてきていること。速いだけではなく、走りも美しいし、ルックスも良くなった。ただ野性味のある選手が減った。

 『日本の名著19 安藤昌益』261p再開~267p。「統道真伝(抄)」五常は皆失り。聖人批判。不耕の恥。

 

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