20180714

2018年7月14日
 曇時々晴。気温上がる。26℃~35℃。


 『芥川龍之介全集8』462p。ひとまところ。澄江堂句抄。澄江堂雑詠。「文芸講座」。文芸一般論。

 夢枕獏『鳥葬の山』61p。「柔らかい家」「頭の中の湿った土」。

 『荒野のおおかみ』126p。おおかみは少女に甘える。ゲーテの夢を見る。

 
 

20180713

2018年7月13日
 曇後晴。午後の高温より午前の湿度の高さが堪えた。26℃~34℃。

 
 『芥川龍之介全集8』443p。蕩々帖(その2)。俳句のほかに書画の真贋、批評。辛い。

 『東京飄然』読了。ロック。ライブハウス。総敗北。

 『荒野のおおかみ』107p。「ハリー・ハラーの手記、続き」。かつての知り合いに招待されるが、うまく合わせることができず逃げ出す。料理店で一人の少女と出会う。


20180712

2018年7月12日
 雨後曇。朝は雨。夜はかなり降ったようだ。午後暗い雲が近づくが降らない。蒸す。23℃~30℃。

 
 『芥川龍之介全集8』430p。我鬼句抄。蕩々帖(その1)。曇天や蝮生き居る罎の中(420p) Y温泉で、玄関口に蝮を瓶に入れているのを見たことがある。蝮は小さいのに独特の太々しさがある。

 『東京飄然』279p。絵画鑑賞を断念して、詩作に取り組む。ビールとフライドポテト。

 『荒野のおおかみ』87p。「ハリー・ハラーの手記、続き」。

 

20180711

2018年7月11日
 曇時々晴。25℃~34℃。


 『芥川龍之介全集8』417p。我鬼窟句抄。似無愁抄。

 『東京飄然』241p。絵画鑑賞の断念。「神聖モテモテ王国」のファーザーのようなことになっている。

 『荒野のおおかみ』61p。「荒野のおおかみについての論文 狂人のためだけに」。一種のナルシズム。





 

20180710

2018年7月10日
 晴後曇。湿度高い。25℃~33℃。

 
 『芥川龍之介全集8』410p。詩。散文詩[翻訳]。

 『東京飄然』211p。梅田、銀座で串カツ屋に入って失敗。パチンコの広告の描写で笑う。多分海物語。

 『荒野のおおかみ』49p。「ハリー・ハラーの手記 狂人のためだけに」。「意思をくじくこと」。自分自身への愛なくしては隣人愛も不可能だということを示す実例(15p)。




20180709

2018年7月9日
 曇時々晴。午前中時折にわか雨。蒸す。立派な入道雲。強烈な日差し。24℃~32℃。


 『芥川龍之介全集8』397p。短歌。詩。室生犀星と親しいのがわかる。

 『東京飄然』158p。慶西君と鎌倉、江ノ島に行く。慶西君とのやり取りが面白い。

 ヘルマン・ヘッセ 高橋健二訳『荒野のおおかみ』14p。編集者の序文。荒野のおおかみと呼ばれた男ハリー・ハラー。なぞめいた「異様さ」。






20180708

2018年7月8日
 曇。25℃~32℃。


 『日本の詩歌12』194p中断。日夏耿之介「古風な月」「黄眠帖」。東洋西洋日本の粗挽き。

 町田康『東京飄然』48p。町田節は結構好き。家。東西線。早稲田。穴八幡。荒川線早稲田。飛鳥山。さくらうどん。


20180707

2018年7月7日
 曇。雨が遠のく。暑さが戻ってくる。19℃~30℃。揉。


 『日本の詩歌12』174p。日夏耿之介「黒衣聖母」。根底から揺り動かす何かがない。

 『芥川龍之介全集8』370p。「越びと」旋頭歌25首。流麗。短歌。

 『べっぴんぢごく』読了。シヲ→ふみ枝→小夜子→(冬子)→未央子→亜矢。岡山の女系の旧家にまつわる因業。「乞食隠れ」。現代をもっと描いてほしかった。

 『族長の秋』読了。母親の列聖の手続き。エリトリア人審問官のデメトリオス・アルドゥス。列聖させることが失敗に終わり、宗教関係者を排斥。その混乱の中で修道女ナサレノ・レティシアを妻とする。息子エマヌエル。大統領夫人とその一族の専横。犬を使った母子の暗殺。暗殺犯逮捕で台頭してきたホセ・イグナシオ・サエンス・デ・ラ・バラの恐怖政治。ドーベルマンのケッヘル卿。ブルックナーを聴きながら粛清。軍の反乱でデ・ラ・バラは殺されるが、大統領は罪を免れる。非常に年老いた大統領(族長)は独裁者としての孤独の中で死を迎える。どの国の独裁者も似た側面がある。





20180706

2018年7月6日
 雨。弱い雨が続く。夜一時激しい雨。各地で被害。22℃~25℃。

 
 『日本の詩歌12』162p。日夏耿之介「黒衣聖母」。プーランクの「黒い聖母像への連禱」を思い出す。ロカマドゥールのノートル・ダム聖堂。

 『芥川龍之介全集8』359p。発句。短歌。自分程度の者でもわかる平易さ。

 岩井志麻子『べっぴんぢごく』142p。『百年の孤独』的要素。

 『族長の秋 他6篇』290p。「族長の秋」母親の死。中国の癰や疽のような病気。安道全はいなかった。

 

 






20180705

2018年7月5日
 曇時々雨。蒸す。25℃~29℃。


 『日本の詩歌12』150p。日夏耿之介「黒衣聖母」。キリスト教、道教、庚申信仰。

 『芥川龍之介全集8』347p。「晩春売文日記」。詩歌。発句。更くる夜を上ぬるみけり泥鰌汁(346p)

 『族長の秋 他6篇』268p。宝くじの秘密を知った2000人の子供を船で運び出し密かに殺す。反乱と鎮圧。反乱の首魁が信頼していたロドリゴ・デ・アギラル将軍であることを知り、将軍を料理する。董卓。






 




20180704

2018年7月4日
 曇。乱れた空。南風強い。26℃~31℃。


 『日本の詩歌12』140p。日夏耿之介「黒衣聖母」。「夜の誦」。ミサの歌詞のようでいて独特な世界。

 『芥川龍之介全集8』334p。「長崎日録」「澄江堂日録」「澄江堂日録(別稿)」「軽井沢日記」「軽井沢日記(別稿)」。特別な人の特別な日々。

 『族長の秋 他6篇』246p。「族長の秋」ハリケーン。段落がないのでどこまで読んだか毎日わからなくなる。

 

 


20180703

2018年7月3日
 曇時々晴。気温は上がったが、曇だったので昨日ほど暑く感じない。南風強い。26℃~33℃。


 『日本の詩歌12』131p。日夏耿之介「黒衣聖母」。「浴船」。

 『芥川龍之介全集8』313p。「我鬼窟日録」「我鬼録日録(別稿)」。

 『族長の秋 他6篇』227p。「族長の秋」 大統領に惚れられたために、美人コンテストで優勝したマヌエラ・サンチェスの生活は破綻し、失踪。


20180702

2018年7月2日
 晴後曇。南風やや強い。体感的には36℃くらいある時間帯あり。24℃~34℃。


 『日本の詩歌12』121p。日夏耿之介「黒衣聖母」。「青面美童」。月光仮面とか笛吹童子のようなもの。

 『さくら』読了。兄の事故によって家族が変わってしまう。乗り越えていくこと。311直後の実家。

 芥川龍之介『芥川龍之介全集8』269p~278p。「田端日記」 大正六年。

 『族長の秋 他6篇』204p。「族長の秋」 軍人の粗雑さ。








 

20180701

2018年7月1日
 晴。南風やや強い。25℃~32℃。


 『日本の詩歌12』113p。日夏耿之介「黒衣聖母」1921年刊行。芥川の同名の作品(1920年4月)。親交あり。

 『さくら』226p。兄妹だけでなく「ぼく」も結構なリア充。ニュータウン。新居と犬のサクラ。兄と矢嶋さんの交流と別れ。「ぼく」と湯川さんの文通と破綻。サキコ(サキフミ)さん。ラガーウーマン。「ぼく」の彼女ゲンカン。「ぼく」と同じ名前の妹の同級生薫さん。

 『族長の秋 他6篇』194p。「族長の秋」 大統領が豪奢な生活をしているのに、その母親ベンディシオン・アルバラドは昔のままミシンを踏んで生活している。大統領は、時折母親に昔の恥ずかしい過去をばらされる。漢の劉邦が皇帝になった後、同郷の者が劉邦に対して昔と同じように馴れ馴れしく振る舞ったので殺された話を思い出す。





 

20180630

2018年6月30日
 晴。南風やや強い。25℃~33℃。ニイニイゼミ啼き始める。揉。


 木下杢太郎・日夏耿之介・野口米次郎・西脇順三郎『日本の詩歌12』91p~96p。「日夏耿之介」 校歌的。

 『さくら』116p。「ぼく」の幼年時代。兄と妹のレジェンド。鐘のなる公園へ。おじいさん。フェラーリ。物語の語り口が何となく息苦しい。

 『族長の秋 他6篇』180p。「族長の秋」 大統領の独裁。内乱が起き、影武者のパトリシオ・アラゴネスが死ぬ。ロドリゴ・デ・アギラル将軍が鎮圧。謀反人に拷問。ワニ。 



20180629

2018年6月29日
 晴後曇。25℃~33℃。

 
 『吉原幸子詩集』読了。「昼顔」。作品論。詩人論。外見とか行動とかも含めた評価。

 西加奈子『さくら』52p。一見普通にみえる「ぼく」の家族の背後にある違和感。生活臭あふれる。

 「族長の秋 他6篇』160p。「族長の秋」。過去となった大統領の栄華を遡る。

 


20180628

2018年6月28日
 曇後晴。15時以降暑く感じた。35℃くらいありそうだと思った。南風やや強い。25℃~32℃。


 『吉原幸子詩集』108p。「オンディーヌ」。

 『弟』読了。破局への道のり。裕次郎ファンではないけど、裕次郎は好漢だと思った。

 『族長の秋 他6篇』136p。
 「この世でいちばん美しい水死人」 村の女たちが浜に漂着した美しい男の水死体を飾り立てる。思い入れ。
 「愛の彼方の変わることなき死」 余命宣告を受けた上院議員オネシモ・サンチェスは殺人鬼ネルソン・ファリナの娘ラウラに恋してしまう。

 

20180627

2018年6月27日
 曇時々晴。南風強い。25℃~32℃。


 『吉原幸子詩集』99p。「夏の墓」「オンディーヌ」。

 『弟』257p。良くも悪くも不良の自慢話。兄が弟の前に出ている。

 『族長の秋 他6篇』110p。
 「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」 エレンディラを娼婦として働かせながら、祖母一行は放浪のテント生活をする。エレンディラを見染めたウリセスが最後に祖母を殺そうとするが、この祖母が化け物でなかなか死なない。緑色の血を流す。「中国の不思議な役人」のマンダリンや、ラスプーチンみたいだ。



 
 
 

 




 






20180626

2018年6月26日
 晴後曇。22℃~30℃。


 『吉原幸子詩集』85p。「夏の墓」。ノート・他120p~133p。「四つのNOTE」「私の中の幼年」「人形嫌い」「花を食べる」。

 『弟』94p。小4まで小樽で生まれ育ち、以後逗子に住む。戦後間もない時期にヨットにはまる。佐島。弟コンプレックス。

 『族長の秋 他6篇』64p。
 「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」 孫のエレンディラは大邸宅で祖母の世話をして暮らしている。エレンディラの過失で邸宅が全焼し、祖母は孫を娼婦として売る。







< 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 >

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索