20180605

2018年6月5日
 晴後曇。暑い。18℃~28℃。


 「荒川洋治詩集』読了。「醜仮盧」。

 『爪と目』101p。「しょう子さんが忘れてること」。病院の夜の不穏さ。

 『緑の家 下』355p。フシーアの哀れな末路。ホセフィノとボニファシア(ラ・セルバティカ)が夫婦になっているが、ボニファシアはラ・チュンガの店「緑の家」の娼婦にもなっている。





 
 

20180604

2018年6月4日
 晴後曇。19℃~29℃。


 『荒川洋治詩集』80p。「醜仮盧」。

 藤野可織『爪と目』80p。「爪と目」。「私」の父親の愛人で継母になった女が実質的主人公だが、「私」目線で語られる。価値観の過渡期。

 『緑の家 下』311p。リトゥーマ軍曹のボニファシアへの暴力、フシーアのラリータへの暴力。ボニファシアはホセフィノと浮気。リトゥーマは、セミナリオをロシアンルーレットで自死へ追い込んだことで逮捕。フシーアは蚊に刺された傷が悪化し、病気になる。ラリータはニエベスと共にフシーアから逃げる。


20180603

2018年6月3日
 晴後曇。17℃~29℃。

 
 『荒川洋治詩集』70p。「あたらしいぞわたしは」。

 『緑の家 下』244p。ボニファシアとリトゥーマ軍曹の結婚。フシーアとアキリーノの会話に、例によって突然過去の会話や風景がフラッシュバックのように入ってくる。

20180602

2018年6月2日
 晴後曇。17℃~27℃。


 『荒川洋治詩集』60p。「あたらしいぞわたしは」。

 『ホテルローヤル』読了。「ギフト」。巧みな構成。

 『緑の家 下』220p。後半になって、複雑な前後関係、人間関係がようやく理解できてくる。時系列・人間関係が整理されたとしても、物語に描かれている社会の複雑さは変わらない。軍曹=リトゥーマ。アキリーノ=フシーアの相棒の老船頭と、老船頭にあやかって名付けられたラリータの長男。ボニファシア=ラ・セルバティカ=リトゥーマ軍曹の妻で「緑の家」の娼婦。アンセルモ父→ラ・チュンガ娘、母親はアントニア。物語の雰囲気は、日本の歴史の中にあえて当てはめるなら第二次大戦後の闇市的なものがある。軍隊、ヤクザ、修道院が社会を仕切っている。フシーアは日系人だが、日本人的要素は微塵もない。

 

20180601

2018年6月1日
 晴後曇。午前中は北風がやや強い。17℃~28℃。


 『荒川洋治詩集』51p。「鎮西」「あたらしいぞわたしは」。

 『ホテルローヤル』166p。「星を見ていた」。

 『緑の家 下』32p。中尉とアグアルナ族のフムとの会話。通訳は船頭のアドリアン・ニエベス。唾をぺっぺっと吐きながらしゃべる。




20180531

2018年5月31日
 曇後雨。午後時折弱い雨。17℃~22℃。揉。


 『荒川洋治詩集』44p。「鎮西・全篇」。

 『ホテルローヤル』138p。「せんせぇ」。ドラマ「高校教師」的。

 『緑の家 上』読了。粗野な空気。

20180530

2018年5月30日
 曇後雨。午後から降ってくる。一時激しく降る。21℃~25℃。


 『荒川洋治詩集』31p。133p~160p。「水駅」。バックパッカーの詩。「雨の日」「私のユリ科」「わが町」「記録」。作品論。

 『ホテルローヤル』105p。「バブルバス」。生活に浸りすぎないこと。

 『緑の家 上』333p。以前読んだ時にも書いたけれど、数行で突然場面が入れ替わって、全く別の時間・場所の人物が会話し始めるのに閉口する。しかし、理不尽ではあっても、読むからには作者のルールに服従しなくてはならない。ピウラの街の砂漠の方にアンセルモは「緑の家」を建てる。原始と文明とその中間の混沌。暴力的本能的。



 

20180529

2018年5月29日
 曇。蒸し暑い。蚊が増える。19℃~28℃。


 『荒川洋治詩集』24p。113p~133p。「娼婦論」「水駅」。「アイ・キューの淵より」「十代の色」「努力の部分」「赤い運命」「雨が降っても嵐でも」「冒険」「番組は、ふくめる状態まで盛り立てよ!」「ポスト不信症」。

 『ホテルローヤル』82p。「えっち屋」。後の話ほど過去に遡る。

 『緑の家 上』121p。昨日理解できると書いたけれど、様々なエピソードが細切れになっていて、しかも誰がしゃべっているのかわからなくなる時がある。メスティソ、日系人、先住民族、白人など人種の坩堝。チチャ酒はインカ時代以前からつくられていたのだろう。ハイラム・ビンガムの冒険のことも思い出す。ペルーというとアンデス山脈のイメージが強いが、アマゾン川沿いの熱帯雨林も含まれていることを意識させられる。マラニヨン川。






20180528

2018年5月28日
 曇。梅雨近し。19℃~25℃。


 荒川洋治『現代詩文庫75 荒川洋治詩集』17p。92p~112p。「娼婦論」。「たけしの帽子」「消し忘れよりはじまる わがテレビシフト」「野村克也」「青春の一冊 小山清「落穂拾い」」「自由な線」

 桜木紫乃『ホテルローヤル』55p。「シャッターチャンス」「本日開店」。話に描かれる男の劣情に後ろめたい気持ちになる。

 マリオ・バルガス=リョサ『緑の家 上』84p。再読(20140508‐20140510 上140pまで読んで挫折)。『百年の孤独』が面白かったので、ラテンアメリカつながりの作品を読んでみたくなった。4年前よりずっと理解できる。





 

20180527

2018年5月27日
 晴後曇。暑く感じる。16℃~27℃。


 『芸人と俳人』読了。第九章 俳句トリップ「吟行」 第十章 芸人と俳人

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』495p中断。
 「ガラス玉演戯」 マリアフェレス修道院1次滞在・2次滞在。荘厳演戯途中で病に臥せっていたトーマス名人の容態悪化。影法師のベルトラムが代理。散々な出来。名人逝去。ベルトラム失脚。次の名人に40歳そこそこのクネヒトが就任することになる。

20180526

2018年5月26日
 曇。20℃~25℃。


 『芸人と俳人』287p。第八章 いよいよ「句会」に挑戦! 句会参加者:堀本・又吉・中江有里・穂村弘・藤野可織。

 『きいろいゾウ』読了。大地がつよしよわし公演をきっかけに登校拒否をやめて東京へ帰る。それをきっかけに話が暗い方向へ。深刻。ムコの過去へ。刺青の意味。アレチさんと女幽霊との過去。オーソドックスな落としどころ。同時代風に改まった村上春樹的世界観。大地君のキャラに宮部みゆき的なもの。

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』452p。
 「ガラス玉演戯」 クネヒトは宗団へ採用。ディポア長官の教育。マリアフェレス修道院へ派遣される。宗団と修道院の対立・和解の歴史。ヤコブス神父との出会いと交流。クネヒトの人柄が修道院の宗団に対する理解と融和を深めていく。ナチスへの根源的批判。







20180525

2018年5月25日
 晴後曇。南風やや強い。19℃~27℃。


 『芸人と俳人』235p。第七章 選句をしてみよう

 『きいろいゾウ』224p。漫才師のつよしよわし。ハチに刺された。

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』428p。
 「ガラス玉演戯」 老兄と隠者庵。老兄から筮竹を学ぶ。デシニョリとの隔て。演戯名人と演戯の検討。宗団への採用。自分の頭の中で「大地の歌」が流れる。


 

 

20180524

2018年5月24日
 曇後晴。午前中雲が多い。昼前晴れてくる。午後雨がぱらつき遠雷。晴れてくる。16℃~26℃。


 『芸人と俳人』204p。灯火親しむ。

 『きいろいゾウ』180p。登校拒否児の大地くんと、洋子ちゃん。

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』416p。
 「ガラス玉演戯」 クネヒトの研究時代。作家の理想郷カスターリエン。自分がこれまで音楽から感じてきたことに似ている。




20180523

2018年5月23日
 曇後雨。昼前から雨。雨が降ると気温が下がる。午後一時止むが夕方また降り出す。17℃~22℃。


 『芸人と俳人』198p。第六章 先人の「句集」を読む  津川絵理子、和田悟朗、尾崎放哉。

 『きいろいゾウ』109p。ムコの刺青。ツマは赤ん坊みたいな人。

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』403p。
 「ガラス玉演戯」 ワルトツェルでガラス玉演戯に取り組み始める。同級生カルロ・フィロモンテと聴講生プリニオ・デシニョリ。音楽名人の助言。ガラス玉演戯は共感覚そのもの。





 

20180522

2018年5月22日
 晴後曇。15℃~27℃。揉。

 
 『芸人と俳人』165p。第五章 俳句の「技」を磨く 

 『きいろいゾウ』85p。ツマの独白に違和感。




20180521

2018年5月21日
 晴時々曇。予想より気温上がる。14℃~27℃。揉。


 『芸人と俳人』132p。第四章 「切字」を武器にする!

 西加奈子『きいろいゾウ』44p。都会からやってきた田舎住まいの夫婦「ムコさん」と「ツマ」。ツマの独白とムコの日記が交互に続く。夏の平穏な日々。

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』385p。
 「ガラス玉演戯」 クネヒトはカスターリエンのエシュホルツ校で学ぶ。音楽名人との再会、対話。ガラス玉演戯を学びにワルトツェルへ進学。 

 

20180520

2018年5月20日
 晴後曇。過ごしやすい気温。13℃~22℃。諍。


 『芸人と俳人』102p。第二章 五七五の「定型」をマスター 第三章 「季語」に親しもう

 『富豪刑事』読了。「ホテルの富豪刑事」。

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』366p。
 「ガラス玉演戯」 演戯名人、ヨーゼフ・クネヒトの伝記 ベロルフィンゲンで生まれ育つ。12、3歳の時に音楽名人と合奏。才能を認められ、英才学校カスターリエンへ進学決まる。

20180519

2018年5月19日
 曇後晴。未明に雨が少し降ったか。雲が荒れている。午後北風強くなり、一気に気温が下がる。20℃~26℃。現在の気温16℃。


 又吉直樹・堀本祐樹『芸人と俳人』39p。第一章 俳句は「ひとり大喜利」である

 ナンシー関『語りあかそう』読了。対談者:南伸坊・林真理子・中野翠・近田春夫・みうらじゅん・東海林さだお・群ようこ・川勝正幸・小田嶋隆

 平成時代前半の産物。

 『富豪刑事』184p。「富豪刑事のスティング」

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』355p。
 「知と愛」読了。ゴルトムントはナルチスに罪を救われ、マリアブロンへ帰る。修道院を飾る優れた彫刻を製作するが、再び放浪へ向かう。再び戻ってきた時ゴルトムントは死の病に取りつかれており、ナルチスが見守る中息を引き取る。ナルチスとゴルトムントの対話。死中に生。
 「ガラス玉演戯」 序章 ガラス玉演戯 音楽をガラス玉を使って表現することから始まったガラス玉演戯は、数学や宗教、様々な学問を総合化した高次元の(架空の)遊戯。「呂氏春秋」の引用。

20180518

2018年5月18日
 曇。暑い。夕方雲が厚くなるものの雨は降らない。20~27℃。


 『黒田三郎詩集』読了。「もっと高く」「ある日ある時」。生い立ち。

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』288p。
 「知と愛」 ゴルトムントはニクラウスの家に行くが、ニクラウスは既に亡くなっており、追い払われる。ニクラウスの家がある市をぶらぶらしているうちに、総督の妾アグネスと密通するが、総督にばれ捕まる。死刑を覚悟するが、罪の懺悔をするところでマリアブロンの院長になっていたナルチスに再会する。




20180517

2018年5月17日
 曇後晴。薄曇り。気温上がる。21℃~28℃。


 『黒田三郎詩集』74p。「小さなユリと」「もっと高く」。バス事件は今なら大炎上。

 『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』263p。
 「知と愛」 ニクラウスのもとでゴルトムントは彫刻を学び、著しく上達する。ナルチスをモデルにヨハネ像を製作。ニクラウスに評価された後、ゴルトムントは再び放浪へ。ローマ巡礼者のローベルトが道連れとなる。ペスト禍に巻き込まれる。レーネという娘と奇妙な三人暮らし。しかし、レーネがペストで死んで終わる。ローベルトも離れ、ゴルトムントは再びニクラウスの住む街へ向かう。ユダヤ娘のレベッカ。





  

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