晴後曇。最低気温が上がってきている。昼は暑い。19℃～29℃。


　『黒田三郎詩集』64p。「渇いた心」「小さなユリと」。ぐずで能無しの月給取り奴！

　『新潮世界文学37　ヘッセⅡ』216p。放浪中に出会った放浪者ヴィクトルをかっとなったはずみで殺してしまう。泊まった修道院にあった聖母像に惚れこみ、それをつくったニクラウス親方に弟子入りし、彫刻を学ぶ。

　晴。南風やや強い。気温上がる。15℃～28℃。


　『黒田三郎詩集』52p。88p～98p。「ひとりの女に」「渇いた心」。「詩人とことば」。

　筒井康隆『富豪刑事』115p。「富豪刑事の囮」「密室の富豪刑事」。

　『新潮世界文学37　ヘッセⅡ』190p。
　「知と愛」　ゴルトムントはジプシーの女に逆ナンされて、修道院を出て放浪生活へ。どこへ行ってももてる。騎士の娘姉妹に惚れられ、ラノベのような展開。




　

　晴。午後北風強くなる。15℃～29℃。

　
　『黒田三郎詩集』41p。「時代の囚人」から。「ひとりの女に」。

　『りかさん』読了。「ミケルの庭」。友達の赤ん坊ミケルを三人の女が交代で育てる。ミケルは風邪が悪化し、生死の境をさ迷う。混乱しながら必死に看病する描写に緊迫感がある。

　ヘルマン・ヘッセ　高橋健二訳『新潮世界文学37　ヘッセⅡ』99～148p。「シッダールタ」は飛ばす。
「知と愛」　マリアブロン修道院の孤立した特別な人物。ダニエル院長と若いナルチス。そこへ鋭敏で情緒豊かな美少年ゴルトムントが入ってくる。ナルチスとゴルトムントの特殊な友情。萩尾望都やらハリー・ポッターやら。

　曇後雨。昼過ぎ雨。夕方前から強く降る。17℃～21℃。


　黒田三郎『黒田三郎詩集』25p。「失われた墓碑銘」から。

　梨木香歩『りかさん』206p。養子冠の巻。アビゲイルの巻。ようこのリカちゃん人形が欲しいという願いに対し、おばあさんが送ってくれたのが日本人形のりかさん。

　西加奈子『窓の魚』読了。リア充に見える男女4人組の温泉旅行なのに不穏な雰囲気。藪の中。『サラバ！』とはだいぶタイプが違う。引き出しが多い。

　晴時々曇。13℃～25℃。


　『サンクチュアリ』読了。読後感悪い。

　晴。南風強い。朝やや冷える。風冷たく感じる。9℃～22℃。


　『サンクチュアリ』201p。ポパイの凶行。トミーを射殺し、テンプルに暴行。ポパイはテンプルを連れて失踪。グッドウィンが捕まる。ベンボウのダメさ加減。グッドウィンの内縁の妻ルービーを家に入れたことで、妹ナーシサの反感を買う。メンフィスのリーバ・リヴァース。

　曇後雨。朝は曇。10時過ぎくらいから雨。昼前には雷鳴も伴って激しく降る。午後曇。晴れてくる。夕方曇ってくるが雷雨にはならない。11℃～15℃。


　ウィリアム・フォークナー　加島祥造訳『サンクチュアリ』103p。ポパイ＝得体の知れない悪党だが酒は飲まない。ホレス・ベンボウ＝お人好しの弁護士。妻と仲違いして大叔母の家に行く途中、ポパイに遭う。リー・グッドウィン＝密造酒作りでポパイとつるんでいる。トミー＝グッドウィンの仲間で薄のろ。ヴァン＝グッドウィンの仲間で荒っぽい。ガウァン・スティヴンズ＝ベンボウの妹ナーシサに求婚するが断られ、テンプルを誘う。アル中。テンプル・ドレイク＝判事の娘だが不良バカ学生。ルービー・ラマー＝リー・グッドウィンの妻で悪漢共の世話に追われる。赤ん坊がいる。

　雨後曇。低温。10℃～14℃。


　『猛スピードで母は』読了。「猛スピードで母は」。

　曇後雨。日中は時々霧雨。夕方から本降り。低温。12℃～14℃。


　『吉野弘詩集』読了。作品論。詩人論。


　長嶋有『猛スピードで母は』78p。「サイドカーに犬」。破天荒な父。母の家出。洋子さん、店長。昭和ノスタルジー。


　

　曇後雨。朝方弱い雨。午前中は曇。午後になって雨。夕方強く降る。18℃～22℃。明日低温。


　『吉野弘詩集』111p。山本周五郎小論。自伝に代えて。

　『サラバ！上』読了。
　『サラバ！下』読了。一気に読んでしまう。男の友情。サークルクラッシャー。モラトリアム。阪神・淡路大震災。オウム。姉の芸術活動と諸国放浪。矢田のおばちゃん。サトラコヲモン様。ティラミス芸人の同級生。両親の過去。
村上春樹的世界の「僕」が、禿げたり年上の彼女にふられたり、姉に説教されたり、いろいろひどい目に遭う。





　

　曇。南風強い。14℃～27℃。


　『吉野弘詩集』94p。未完詩篇から。詩論。「詩とプロパガンダ」。

　『百年の孤独』読了。アマランタ・ウルスラとアウレリャノ・バビロニアの叔母甥が愛し合ってしまい、豚のしっぽが生えたアウレリャノが生まれてしまう。村の崩壊。えぐい結末。

　西加奈子『サラバ！　上』259p。イランで生まれた「僕」・歩。癇が強く母と仲の悪い姉、外交的で美人だがヒステリックな母、大人しい会社人間の父で構成される家族。東京へ一度戻るが、父の仕事の関係でエジプトに移住。カイロの街。親友ヤコブ。家を巡る不穏な空気。両親の離婚。再び東京へ。ヤコブとの別れ。村上春樹の「僕」をより具体化したような世界。

　晴。昨日より気温下がる。12℃～24℃。


　『吉野弘詩集』81p。未完詩篇から。

　『百年の孤独』406p。眼が見えなくなったウルスラに替わって、フェルナンダが家の実権を握り始める。がちがちのカトリック。夫のアウレリャノ・セグンドは妻を嫌って愛人のペトラ・コテスの家に入り浸る。食べ比べ大会。アウレリャノ大佐の死。アウレリャノ・セグンドの娘レナータ・レメディオス(メメ)は、学校でクラビコードを学ぶが、父親に似て享楽的。マウリシオ・バビロニアと恋に落ちるが、フェルナンダに妨害される。ホセ・アルカディオ・セグンドは双子の弟とは対照的に、落ちぶれてバナナ農場に勤めていたが、労働争議に加わり、政府軍の武力鎮圧をかろうじて逃れ、ブエンディア家に隠れる。4年11ヶ月雨が降り続き、バナナ農場が立ち行かなくなる。雨が止んで間もなくウルスラが115～122歳の生涯を終える。アウレリャノ・セグンドは財産が急速に失われていくのに対して富くじを売るが、大して儲かりもせず、悪かった体をさらに悪化させ死ぬ。同じ時間に兄のホセ・アルカディオ・セグンドも死ぬ。

　晴時々曇。午後北風に変わる。夕方前突風。14℃～24℃。


　『吉野弘詩集』68p。10ワットの太陽。未完詩篇から。

　『百年の孤独』287p。アウレリャノ大佐、20年に渡る反乱をやめ隠棲。アウレリャノ・セグンド、没落した旧家の娘フェルナンダと結婚、長男ホセ・アルカディオが生まれる。レメディオスは美貌が評判だが変人。アウレリャノ・セグンドは牧畜などで莫大な富をつくる。電気や鉄道が入ってきて、さらにアメリカ人によるバナナプランテーションも始まり、マコンドの街は繁栄する。アウレリャノ大佐の17人の息子たちもマコンドに集まってきて、様々な仕事をする。ウルスラは100歳を超えているが頭脳は健在。5世代に渡る大家族。その一方であまりにもたやすく人が死ぬ。随所に魔術的リアリズム。






　
　

　雨後曇。雨は朝のうちだけ。南風強い。18℃～27℃。


　『吉野弘詩集』55p。幻・方法。

　有能であるよりほかに
　ありようのない
　サラリーマンの一人は
　職場で
　心を
　無用な心を
　昼の星のようにかくして
　一日を耐える。
　　　　　　　　　　　　(42p　「星」)

　『新潮世界文学27　ロマン・ロランⅣ』「魅せられたる魂(Ⅱ)」読了。60年に渡るアンネットの生涯の終焉。長かった。

　『百年の孤独』195p。次男アウレリャノの政府への反乱。長男ホセ・アルカディオとピラル・テルネラの子アルカディオ、マコンドを牛耳るが、政府軍に射殺される。次男アウレリャノ、反乱中各地で子をつくり、17人全員アウレリャノと名付けられる。射殺されたアルカディオとサンタ・ソフィアとの間に娘レメディオスと、ホセ・アルカディオ・セグンド、アウレリャノ・セグンドの双子。始祖のホセ・アルカディオはボケて死ぬ。ウルスラは健在で村を仕切る。アルカディオとアウレリャノだらけで混乱する。










　

　曇後雨。夕方弱い雨が降ってくる。17℃～25℃。


　『吉野弘詩集』41p。消息。幻・方法。

　『新潮世界文学27　ロマン・ロランⅣ』「魅せられたる魂(Ⅱ)」636p。終わりが見えてくる。アンネットはマルクの活動を引き継ぐ。ヴァニアはジョルジュに育てられる。マルクとは違う個性。

　『百年の孤独』127p。ピエトロ・クレスピを巡るレベーカとアマランタの三角関係。村長アンパロ・モコステの末娘レメディオスへのアウレリャノの恋。結婚。メルキアデスの死。アウレリャノとピラル・テルネラの不倫の子アウレリャノ・ホセはブエンティア家で育てられる。レメディオスの早すぎる死。船乗りになって数年放浪していた長男ホセ・アルカディオが帰ってくる。レベーカと結婚。戦争が始まる。アウレリャノ大佐。

　晴。夏日。17℃～28℃。


　『吉野弘詩集』30p。消息。「雪の日に」「 I was born」。

　『新潮世界文学27　ロマン・ロランⅣ』「魅せられたる魂(Ⅱ)」608p。フィレンツェでマルクは少年の身代わりになって暴漢に殺される。直前の死亡フラグ。遺体がパリに帰ってくる。シルヴィのダメージ。埋葬の後、アンネットはリューシュに会う。アーシャは大きなダメージを負うが、1年経たぬうちにアメリカ人のドレイクと再婚。

　ガブリエル・ガルシア＝マルケス　鼓直訳『百年の孤独』77p。コロンビアにある架空の村マコンドを巡るブエンディア家の物語。初代ホセ・アルカディオとウルスラはいとこ同士で結婚。長男ホセ・アルカディオ、次男アウレリャノ、娘アマランタ。錬金術がらみの怪しげな文明の利器を次々にもたらすユダヤ商人のメルキアデス。父アルカディオは夢想家で、母ウルスラは働き者。

　晴後曇。南風やや強い。17℃～26℃。


　吉野弘『現代詩文庫12　吉野弘詩集』23p。消息。「奈々子に」。

　『新潮世界文学27　ロマン・ロランⅣ』「魅せられたる魂(Ⅱ)」503p～547p。再開。マルクの活動活発化。論壇で暴徒に襲われ、アーシャは頬に傷を負う。アンネット親子はパリを離れ、スイスの山へ保養に行く。山でアンネットは銀行家レオーネ・ツァラの娘を救う。ルガノ。イタリアの活動家ブオナミコ。

　晴。南風やや強い。14℃～26℃。


　『柔らかな頬　上』読了。
　『柔らかな頬　下』読了。救いはなくとも生きる。幾つもの夢の中に現実が含まれている。にこにこ。

　『深夜特急6　南ヨーロッパ・ロンドン』読了。リスボン、サグレス。Cに戻る。ファロ、ウェルバ、セビーリャ、コルトバ、トレド、マドリード、パリ。ロンドンへ。ロンドンの入国審査厳しい。ワレ到着セズ。井上陽水との対談。世界が違う。

　晴。15℃～26℃。


　『深夜特急6　南ヨーロッパ・ロンドン』140p。モナコ、マルセーユ、バルセロナ、バレンシア、マドリード。マドリードの人々がバルで奢ってくれる。カランバ。マドリード、バダホス、リスボン。ヨーロッパ西端へ。

　曇。南風やや強い。15℃～22℃。


　桐野夏生『柔らかな頬　上』130p。欝々な展開。歪んだ主観を、客観的なように叙述するのに長けている。

　『深夜特急6　南ヨーロッパ・ロンドン』63p。イタリアのブリンティジに船で到着し、バーリ、バルレッタ、フォッジアとバスを乗り継いでローマへ。バチカン。ミケランジェロのピエタ。「先生」の未亡人。