20171120

2017年11月20日
 曇後晴。午前中は曇。冷える。気温上がらない。4℃~10℃。諍。

 
 『くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女』204p。
 「ブランビラ王女」 お針子のジアチンタとベアトリーチェ婆さん。ジアチンタの恋人ジーリオ。

 三島由紀夫『美しい星』37p。1章。SF的。



 

20171119

2017年11月19日
 晴時々曇。6℃~12℃。


 『日本の詩歌11』読了。土岐善麿。94歳の大往生。

 生れしとき死にたるときの一瞬を 人間はみな みずから知らず
       (「東西抄」379p)


 『新潮世界文学33 トーマス・マンⅠ』595p。中断。「ブデンブローク家の人々」読了。第十部 ハノーの夏休み。トラーヴェミュンデ。トーマスのうつ病的症状進行。歯医者に行った帰りに転倒。死亡。第十一部 トーマスの死後、遺産整理、商会の消滅。ハノーとカイの学校での一日。落第決定。ハノーの即興音楽。チフスによる死の暗示。ゲルダ、アムステルダムへ帰る。



20171118

2017年11月18日
 曇時々雨。雨はあまり降らない。夜になって北風。8℃~15℃。


 『日本の詩歌11』331p。土岐善麿。

 かうも老いがみえてゐる自分の顔がひとにも見えてゐるであらう冬の日南(ひなた)の鏡
                 (327p)

 エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン 大島かおり訳『くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女』137p。
 「くるみ割り人形とねずみの王さま」 原作を読むとチャイコフスキーのバレエのイメージが崩れる。幻想的であるけれどグロテスクな要素も強い。藤田和日郎の漫画的イメージ。

ホフマンという、想像の中で心を遊ばせる読書体験
藤田和日郎インタビュー
https://www.ebookjapan.jp/ebj/special/st/hoffmann_02.asp


 『ブデンブローク家の人々』498p。第八部。トーマスの子ヨーハン(ハノー)は病弱で極端に鋭敏な子。母親ゲルダに似て音楽の才能を持つが、トーマスには理解できない。ハノーのクリスマス。エーリカの夫ヴァインシェンク、犯罪的な取引で逮捕。第九部。トーマスの母、領事夫人肺炎が悪化し亡くなる。ブデンブローク家の要だった人が亡くなったことで、家はバランスを崩し始める。トーマスとクリスティアンの遺産をめぐる激しい口論。大きすぎる旧実家を手放す。旧実家を買ったのは、トーマスのライバル・ハーゲンシュトレーム。第十部。トーマスは商売に意欲が出ない。致命的損失は出さないものの、リューベックでトップクラスの財力ではなくなってきている。









 

20171117

2017年11月17日
 晴後曇。朝冷える。6℃~14℃。

 『日本の詩歌11』318p。土岐善麿。

 このごろ、すこし、
 くらしのらくになりたるに、
  したしくぞ思ふ、妻子の顔を。
                 (「街上不平」309p)



 

 

20171116

2017年11月16日
 曇後晴。8℃~16℃。

 『日本の詩歌11』307p。土岐善麿。

 『ブデンブローク家の人々』389p。第八部。トーマスの苦悩。商会100周年祝賀パーティ。ある電報を見てトーマスは打ちのめされる。



 

 

20171115

2017年11月15日
 晴後曇。午後雲が多いが雨は降らない。10℃~17℃。


 『日本の詩歌11』297p。土岐善麿。啄木の盟友。

 鼻先きにつきつけられし拳にも、
  怒りえぬごとき、
  世わたりをする。
              (「街と家と」293p)

 『ブデンブローク家の人々』370p。第七部、第八部。トーマスは、ライバルのハーゲンシュトレームらとの投票の末に僅差で市参事会員に選ばれる。妹のクラーラが脳結核で死去。遺言で、夫のティーブルティウスに127500マルクが渡る。トーマスの商売もうまくいかない。クリスティアン、ロンドンでリューマチが悪化し、結局家に帰ってくるが仕事を転々とする。アントーニエの娘エーリカ、保険会社の支配人ヴァインシェンクと結婚するが、新婚先にアントーニエも同居する。アントーニエやクリスティアンはそれぞれ自分の置かれた状況しか見えていないので、見えない部分が全てトーマスにのしかかってくる。




 

20171114

2017年11月14日
 曇後雨。昼過ぎから降り始める。降ったり止んだり。10℃~15℃。


 『日本の詩歌11』284p。窪田空穂。91歳の大往生。

 うつくしく咲き散る花よ大方はその実を結ぶためにはあらず
                  (「木草とともに」273p)

 『ブデンブローク家の人々』321p。トーマスとゲルダの間に男の子が生まれる。一族集結。クリスティアンは借金をつくり、ロンドンへ。








20171113

2017年11月13日
 晴後曇。夜雨。8℃~16℃。

 
 『日本の詩歌11』268p。窪田空穂。70代後半。

 性格は択びて得たるものならねそのもつ苦悩は負はねばならぬ
                   (「丘陵地」268p)

 『ブデンブローク家の人々』311p。アントーニエはペルマネーダーと再婚し、彼の住むミュンヘンへ移り住むが、ペルマネーダーは持参金をもらうや否や仕事をやめてしまう。アントーニエはミュンヘンの街が合わず、ペルマネーダーが召使と浮気しようとしていたのをきっかけに飛び出し、二度目の離婚となる。




20171112

2017年11月12日
 晴後曇。10℃~16℃。


 『日本の詩歌11』262p。窪田空穂。長歌「捕虜の死」。

 『ブデンブローク家の人々』270p。3代目トーマスの新体制。クリスティアンがイギリスから帰国して運営を手伝うことになるが、放蕩のためトーマスと不和になっていく。トーマスとアントーニエの旧学友ゲルダ結婚。妹のクラーラも牧師ティーブルティウスと結婚。アントーニエもミュンヘンで知り合った商人ペルマネーダーと親密になる。クリスティアン、トーマスと衝突し、家を出ていく。自分の中にあるクリスティアン的性格と、家の現実的な動きをいろいろ考えさせられる。







20171111

2017年11月11日
 曇後晴。北西風が出てくる。10℃~21℃。


 『日本の詩歌11』248p。窪田空穂。

 『ブデンブローク家の人々』204p。第四部。デモと市会。ヨーハンの義父クレーガー市会の集まりの後急死。グリューンリヒの商会倒産。アントーニエの箱入り娘的愚かさ。グリューンリヒの持参金使い込み。離婚。ヨーハン急死。第五部。相続。トーマスが跡を継ぐ。弟クリスティアンはなかなか帰ってこない。

20171110

2017年11月10日
 曇時々晴。風弱い。8℃~18℃。


 『日本の詩歌11』233p。窪田空穂。サザエさん的。

 『ブデンブローク家の人々』140p。アントーニエは結局グリューンリヒと結婚。グリューンリヒは醜悪な俗物。第四部。手紙ばかり。






 

20171109

2017年11月9日
 晴。北風強い。11℃~19℃。

 
 『日本の詩歌11』228p。窪田空穂。

 この岡のこちごちに立つや窓ひとつ持たる埴土のいにしへの小屋
                  (「青水沫」224p)
 小屋の窓が気になる。

 『ブデンブローク家の人々』113p。求婚から逃避したアントーニエは、逃避先トラーヴェミュンデでモルテン・シュヴァルツコップと仲良くなる。





 



 


 

20171108

2017年11月8日
 曇。午前中は雨がぱらつく。夕方西の空に青空。14℃~18℃。


 『日本の詩歌11』223p。窪田空穂。

 『ブデンブローク家の人々』102p。ヨーハン夫妻の相次ぐ死。ゴットホルトは態度を軟化。グリューンリヒのアントーニエへの求婚。政略結婚的要素。





 

20171107

2017年11月7日
 晴後曇。暖かい日。9℃~21℃。

 
 『日本の詩歌11』218p。窪田空穂。うつほではなくうつぼ。

 人の寝る夜半も過ぎたる我が部屋におこりて紅き火鉢の火かも
                      (「泉のほとり」212p)

 『木漏れ日に泳ぐ魚』読了。一触即発。愛と死。

 トーマス・マン 森川俊夫・高橋義孝訳『新潮世界文学33 トーマス・マンⅠ ブデンブローク家の人々 ある家族の没落』52p。北ドイツ、リューベックの商家4代の歴史とその衰退。祖父ヨーハン、父ヨーハン(ジャン)、妻エリーザベト(ベツィ)、長男トーマス(トム)、長女アントーニエ(トーニ)、次男クリスティアン、長男の子ヨーハン(ハノー)。夕食会と相続争いの予兆。ヨーハンの先妻との子(ジャンの異母兄)ゴットホルト。





20171106

2017年11月6日
 晴。8℃~20℃。

 
 『日本の詩歌11』210p。窪田空穂。

 いやいやといふことをのみ知れる子のいやいやといひて泣きてやまずも
                      (「鳥聲集」207p)

 『岸田劉生』読了。関東大震災で京都へ転居。満州旅行後、徳山で客死。

 『木漏れ日に泳ぐ魚』231p。男女は、実は生き別れた双子の兄妹で、それぞれが殺したと思いあっていた相手は父親だった。しかし、妹は実は幼少時に死んでいて、女は親戚の子だった。小劇場の演劇的。


  

 

20171105

2017年11月5日
 晴後曇。朝冷える。10℃~18℃。


 『日本の詩歌11』205p。窪田空穂。

 春の日のかがやく海の上遠く、生まれし国の雪の山見ゆ。
                   (「青みゆく空」199p)

 『岸田劉生』155p。麗子みたいな顔は嫌いではない。

 恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』61p。別れようとしている男女が最後の夜に飲む。お互いにある疑問を秘めている。章ごとにそれぞれの視点で描かれる。






20171104

2017年11月4日
 晴後曇。午前中はやや暑い。夕方曇ってくる。北風。15℃~22℃。


 『日本の詩歌11』191p~197p。再開。窪田空穂。

 『岸田劉生』132p。白樺派。ショーペンハウエル。

 『夏の闇』読了。女との別れ。最後の対決。女の責めの言葉が辛辣。



20171103

2017年11月3日
 晴後曇。12℃~22℃。


 『プリンセス・トヨトミ』読了。装置の大きさの割に…。

 富山秀男『岸田劉生』34p。「麗子像」の人。



20171102

2017年11月3日
 曇時々晴。夜にわか雨。暖かい。13℃~22℃。


 『ディラン・トマス詩集』読了。

 『夏の闇』124p。「私」の無気力の理由。


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