20130924

2013年9月24日
 いつもの眼底痛。東から雲がやってきて時折雨を降らせる。台風は逸れそうだが、それなりに雨が降りそうだ。

 「竜馬がゆく」5―86ページまで読む。

20130920-0923

2013年9月23日
 0920
 日光。鬼怒川。
 0921
 鬼怒川。浅草
 0922
 浅草。

 最後無茶苦茶な事態に。

 0923
 疲れて寝ている。泣きっ面に蜂。

 「竜馬がゆく」3巻読み終わる。

20130919

2013年9月19日
 昨日から腹具合が悪い。寝冷えしたかもしれぬ。まわりで風邪が流行ってきた。風邪ひいたやつはマスクしろと心の中で思う。

 20年前の記憶と30年前の記憶では倍以上の距離感があることを改めて感じた。30年前のものを調べていていろいろ発見があった。

 満月。KHは行列に並んで団子を買ったらしい。今日はよく晴れたから団子屋は儲かっただろう。

 「竜馬がゆく」1-386まで読む。竜馬は剣の才能を見込まれて嘉永6年に江戸に向かう。江戸に行って剣の修業をする一方で武市半平太らと出会い、さらに黒船来航を目撃する。桂小五郎とも比較的早い時期に出会っているのが意外だった。創作かもしれないが。。

1-285 嘉永7年11月4日の地震が、江戸、相模、伊豆、西日本各地を襲った。

1-288 安政二年の大震災


20130918

2013年9月18日
 久々に外作業。ぺぐ。かなり暑かった。またも日焼けしてKHに「腕がチキンかあさん煮定食みたいだ。」と言われた。

 今日は月がきれいだったが、満月は明日のようだ。富士山や丹沢の山々もよく見えた。

 なんだかしらないが、自分の前世は岩盤浴らしい。

 ドヴォルザークの弦楽四重奏8番がこれからしばらく頭の中を流れそうだ。。13・14番あたりの高みには達していないものの個性が完全に確立されている。

 司馬遼太郎「竜馬がゆく」を読み始める。1-124ページまで読む。これまで幕末にあまり興味がなく、坂本竜馬にも特に思い入れがないのだが、一応読んどこうと思った。

20130917

2013年9月17日
 病院。概ね異常なしだが、血小板と赤血球が標準を少し下回る。

 街に出る。KHの動きはレジ前でもたもたしている婆さんとほぼ一緒なのでいつもながらだいぶいらいらさせられる。自分のこのせっかちな性分も良くないが、KHも過去にこののろさ加減でいろんな人をいらいらさせただろうと思う。

 「海辺のカフカ」を読み終わる。物語の中にエディプスコンプレックスやら雨月物語やら様々な要素が入っている。少年カフカと図書館の人々の話と、ナカタさんとホシノさんの話と大きく二つの話の流れに分かれる。村上氏の話には珍しく猫殺しなどの残虐な描写がある。いつもながらの無駄な性描写もある。だが物語は多面的で一言では言い表せない。

 ジョジョ6部のウェザーレポートの能力の一部は、この小説のナカタさんが危機の時に発現させた能力(空から魚やヒルを降らせる)が元ネタなんだなということがわかる。

上P233「ある種の完全さは、不完全さの限りない集積によってしか具現できないのだと知ることになる。それは僕を励ましてくれる。」

上P421「場合によっては、救いがないということもある。しかしながらアイロニーが人を深め、大きくする。それがより高い次元の救いへの入り口になる。そこに普遍的な希望を見いだすこともできる。だからこそ、ギリシャ悲劇は今でも多くの人に読まれ、芸術のひとつの元型になっているんだ。」

下P101「啓示とは日常性の縁を飛び越えることだ。啓示なしになんの人生だ。ただ観察する理性から行為する理性へ飛び移ること、それが大事なんだ。」

下P190「ジャン・ジャック・ルソーは人類が柵をつくるようになったときに文明が生まれたと定義している。まさに慧眼というべきだね。そのとおり、すべての文明は柵で仕切られた不自由さの産物なんだ。」


下P193「僕がほしいのは外からやってくる力を受けて、それに耐えるための強さです。不公平さや不運や悲しみや誤解や無理解―そういうものごとに静かに耐えていくための強さです。」

下P235「僕らがみんな滅び、失われていくのは、世界の仕組みそのものが滅びと喪失の上に成りたっているからだ。僕らの存在はその原理の影絵のようなものに過ぎない。」






 

20130916

2013年9月16日
 台風。朝方は南風が強く、午後は北西の風に変わる。台風が来たので暖かい空気がもたらされたかと思いきや、天気図をみると冬型みたいな気圧配置で一気に涼しい空気が入った。こうやってちょっとずつ季節は移り変わっていく。

 今日も何となく眠いが昨日ほどではない。

 きれいな夕焼け。

 自分は本来一重瞼だが目をかっと見開くと二重にできる。それを昨日やってみたらKHにものすごくウケてしまい、見世物のように何度もやる羽目に陥った。今日も人気演目だった。

 昨夜から村上春樹の「海辺のカフカ」を読み始める。上198ページまで読む。15歳の主人公がいきなり高知へ家出をする。その一方で、戦時中謎の出来事が原因で記憶喪失になってしまった代わりにネコと会話できるようになったナカタなる人物が出てきて話が交錯する。

20130915

2013年9月15日
 朝方猛烈な雨。八王子では150mm降ったようだ。午後はやんでくる。台風は明日いらっしゃるようだ。

 天気のせいかものすごく眠かった。午前中は朝方起きたが、また寝てしまう。午後はやや頭痛。

 図書館。「北回帰線」430ページくらいまで読むが、読み終わらずに返却。延々とクソ野郎共の日常が書かれていて面白いことは面白いのだが、こうはなりたくない。また機会があるだらう。。買い物にも行く。人が多く、買う量が多い。


201309130914

2013年9月14日
0913
 金曜。20年前の自分の活動を思い返すことになる。結構忘れている。20年前のローソン、ファミリーマート、セイユーのビニール袋を見る。H氏に知らないうちに負担をかけていたことがわかり申し訳なく思う。

 蒸し暑い日。

0914
 休み。洗濯。眠くて昼寝する。平日はどうしても寝不足になっているのかもしれない。

 ドヴォルザークの弦楽四重奏の8番を何回か聴く。チェコの民俗音楽的な要素とロマン派的な半音階的和声が魅力的に組み合わさっている。身内の不幸があったことによる悲しみに包まれた音楽だというようなことがウィキペディアに記されているが、そこまで音楽は深刻ではない。

 「北回帰線」ようやく346ページまで読む。飛び飛びで読んでいると誰が誰だかわからなくなるが、それを前に戻って確認するのも面倒くさいので、わからないまま読んでいる。書いてあることは結構下劣で出てくる人物もクズ野郎ばかりなのだが、何とも言えない麻薬的な面白さがある。

20130912

2013年9月12日
 やや暑い。平和ぴんふ。今日やったこともなかなか勉強になった。

 KHは元気になったらしく、遠出をして彼女の祖母に敬老の日の贈り物を買ったらしい。贈る相手がいなくなって悲しい。

 「北回帰線」220ページまで読む。ガンジーの弟子みたいなやつが出てきて、その崇高な思想を受け継いでいると思いきや、率先して売春宿に行くというダメっぷりで、売春宿で粗相をするくだりが変におかしくて笑ってしまった。その次は、妙齢の婦人と付き合う付き合わないとぐだぐだいっている知り合いの話。やはり男の駄目さ具合が描かれている。出てくるやつがクズ野郎ばかりだ。

 マーラーの歌曲で、高校の頃偶然BSで聴いていていいなと思った曲があるのだがどうしても思い出せない。一昨日あたりから探しているが、まだみつからない。今日は「番兵の歌」を聴いているがこの曲でもなかった。
http://www.youtube.com/watch?v=FNncmaEczKw

ついでに「高き知性を讃えて」
http://www.youtube.com/watch?v=F-H2gs_2eHc


20130911

2013年9月11日
 朝は雨に降られて難儀だった。水曜症候群。週の真中は一番疲れる。ビールを飲む。少しましになった気がする。
 
 KHの腹具合がまた微妙。雑炊。

 Ⅳの行方。。

 「北回帰線」157ページまで読む。嫌だ嫌だと思いつつ読んでいる。今は腕に障害のあるインド人と同居していた時の話。


マーラー「魚に説教する聖アントニウス」
http://www.youtube.com/watch?v=Egx-oEiN9Dk

 「復活」の3楽章主部のまんまだ。。


20130910

2013年9月10日
 知り合いの知り合いは知り合い。狭い世界で嫌になる。作業自体はなかなかおもしろかった。今後に生きてくるだろう。

 『ポー名作集』読み終わる。「黒猫」強迫観念の末の悲劇。「アシャー館の崩壊」 古びて陰鬱なアシャー館の雰囲気がその主を死にいたる病に追い込む。
 
 「北回帰線」に戻る。132ページまで読む。ただれた感じは相変わらず。アメリカにいる妻に送金してもらって、その金でパリで売春婦と遊んでいる主人公はかなりクズ野郎だ。文才はすごいのだろうが、そのすごい文才で描かれているただれた生活がリアルすぎて読むのがつらい。

 ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第8番を聴く。ホ長調。

1楽章 アレグロ ホ長調 8:55
http://www.youtube.com/watch?v=W0KKpcd931Q
2楽章 アンダンテ・コン・モート イ短調 6:19
http://www.youtube.com/watch?v=ZjgsEHfzwMQ
3楽章 アレグレット・スケルツァンド ホ長調 5:07
http://www.youtube.com/watch?v=Lqf5dqzO5r0
4楽章 フィナーレ アレグロ・コン・ブリオ ホ長調 8:02
http://www.youtube.com/watch?v=LedRb3f39ao


20130909

2013年9月9日
 懸念事項は時間がかからずあっさり終わる。あまり引きずらないといいのだが。。

 朝やや肌寒く感じる。季節の移り変わりだ。去年の9月後半調子を崩したので気をつけないといけない。去年の今頃と比べて明らかに前にいることがわかる。この5年間で一番ましかもしれない。

 『ポー名作集」「黄金虫」 奇妙な黄金虫が宝のありかを示す手掛かりになっている心躍る展開。「スフィンクス」遠近感のトリック。「黒猫」途中。

 久しぶりに未聴音楽を聴いてみる。R.シュトラウス「さすらい人の嵐の歌」。ブラームスのドイツレクイエム第3曲とピアノ協奏曲第1番を足して2で割ったような曲。ブラームスの影響が濃厚だ。それでも、合唱つきのオーケストラ曲は心を揺すぶられるものがある。

http://www.youtube.com/watch?v=8U8-tFiR4m4

マーラー「誰がこの歌をつくったのだろう」
http://www.youtube.com/watch?v=hNQf3-w2NhY










20130908

2013年9月8日
 午前は曇りだったが、午後から空が暗くなり時折雷鳴が轟き激しい雨となる。今日の昼間はずっと眠かった。これまで暑くて寝不足だった分を取り戻したいと体が欲しているようだ。午後も少し寝る。リフォームした民家の2階で番組の収録のようなことをしていて、森三中が出ている夢をみた。郊外のようなところで、こんなところで暮らしたいとふと思った。

 明日の用意を何もしなかった。少し気にかかる。兵隊アリの思想とどう向き合うか。。

 『ポー名作集』「マリー・ロジェの謎」「お前が犯人だ」「黄金虫」。「黄金虫」は途中。







 


 

20130907

2013年9月7日
 病院。池。コーヒー。散髪。白髪が無造作に落ちていく。

 蒸し暑い天気。夕方少しにわか雨。

 昨夜から「赤毛のアン」を読み始め、今日読み終わる。小学生の頃読んだときは、変な妄想ばかりする女がやたらぺらぺらしゃべるくらいの印象しかなかったのだが、今回読んでみていつの間にか自分が完全にマリラ目線になっているのがわかって驚く。アンのことをKHになぞらえて読んでいた。そしてすごく面白かった。心打たれた。アンだけではなく、孤児院からアンを引き取ったマシュウ、マリラ兄妹の心情も非常に良く書かれている。だから、大人になってからこそわかる視点がたくさんある。マリラのツンデレ感がたまらぬ。

 P521 初めて人を失った悲しみを味わったアンは、そういうことが―マシューがいなくなっても、今までどおりに日々をすごしていけるということが―悲しかった。

 『ポー名作集』「盗まれた手紙」読み終わる。「マリー・ロジェの謎」途中。150ページ。






 

20130906

2013年9月6日
 兵隊アリの国。さてどうするか。。

 雑文ようやく出す。ダメだが、これをきっかけと思うことにしゆう。

 天気は曇り。暗い雲が出るときもあったが、雨は降らなかった。

 多崎つくるを読み終わったので、また「北回帰線」を読む。76ページまで。エキセントリックな文体。こういうのはちょっとずつではなく、一気に読みすすめるといいのだろうが、そんな気乗りがしない。


20130905

2013年9月5日
 朝は雷雨で散々だった。大きく迂回して行く。8月11・12のような頻度ではないけれど、ピンポイントな感じで雷が近くに落ちてびびる。

 今後のことを少し詰める。いろいろ情報を集める必要あり。

 自分の気の小ささを何とかしたいものだが、できる限り意識して直すくらいしか方法はないだろう。しかし一方で、自分の能力の尖ったところは、その細かいところをこだわってしまう中にあったりもする。

 帰り電車で某所へ。いろいろ待たされる。本屋。本をざっと見る。情報の洪水。

 昨夜、村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を一気読みする。ざーっと最期まで読めてしまった。終わりの方はほとんど寝ていてうろ覚え。だが、「心」より100倍ましな小説。やっぱり春樹はプロだ。そして、若い頃の作品と比べて、文章がさらに達者になっている。無駄な描線がなくなった。内容は相変わらずだけれど。。灰田との関係がそのままになっているのは少し心残りだが、登場人物の登場バランスの関係でそうなっているのかもしれない。

 P63「Le Mal du Pays フランス語です。一般的にはホームシックとかメランコリーといった意味で使われますが、もっと詳しく言えば、『田園風景が人の心に呼び起こす、理由のない哀しみ』。正確に翻訳するのは難しい言葉です。」

 P66「自由にものを考えるというのは、つまるところ自分の肉体を離れるということでもあります。自分の肉体という限定された檻を出て、鎖から解き放たれ、純粋に論理を飛翔させる。論理に自然な生命を与える。それが思考における自由の中核にあるものです。」



20130904

2013年9月4日
 鳥島地震。その後スコール。雲の動きが激しい。そういえば昨日は雲を眺めながら帰った。千仏洞にちりばめられた沢山の仏の台座のような形をした雲があって神々しかった。明日の朝に大雨のピークが来そうで怖い。

 だらだらしながら雑文をまとめる。自分の中に蓄積されたものが少ない。上っ面の知識をただ撫でまわしているだけだ。。

 「心」読み終わる。クライマックスであるはずの劇の内容がすごく陳腐だった。被災地に行った若者の体験談は取材しているだろうから生々しいものがあったけれど、どこか他人事だ。。あとは何が一番合わないのかというと、どこか自分の言葉、思想に酔いしれているようなところがあるからだと思う。相田み○をの臭いがする。答えの無い問いのはずなのに、とりあえず答えをみつけてその答えの内容に陶酔するところが駄目だった。

 口直しにヘンリー・ミラーの「北回帰線」を44ページまで読む。口直しではなく、さらに汚物を詰め込んでしまった。ゲージツ家と称しているパリ住まい不良アメリカ人のただれた生活の独白。










20130903

2013年9月3日
 昨日と同じ。来週は違うところのをやるっぽい。9月はこのパターンで行くとして10月以降がどうなるか。。

 圧倒的に読む量が足りない。短い時間をうまく使わないとならぬ。

 KHが、野村萬斎がボレロを踊ったのに昂奮して真似をして踊っていたが、関節がいちいちバキバキいうので面白かった。バキボレロだ。

 ポー名作集の続きを読む気がしなかったので、姜尚中の「心」を109ページまで読む。自分では絶対に手にとらない本だが、さる人から送ってもらった中にあったので何となく読む。タイトルからして、漱石の作品を想起させるが、小説の形も先生と若者のメールのやりとりが軸になっている。著者本人に若者が突然手紙を渡して去っていくが、その手紙を読んだ著者が興味を抱き、若者にメールで返事を送ってからやりとりをするようになる。その若者は白血病で親友を亡くし、大きなショックを受けた。そして、その親友とは好きな女が一緒で、全員同じ演劇サークルに所属し、ゲーテの「親和力」という作品を演劇でやろうとしていた。身の回りの様々な悩みに対して若者は著者に問いかけて、著者が答えを返すというような内容。

 著者のナルシズム、自己顕示欲のようなものがすごく鼻につく。著者本人をモデルとしながらも、架空の誰かにした方がよかったんじゃないかと思った。書いてあることはともかく小説としては微妙だ。。

 

20130902

2013年9月2日
 F市行き。先週はくたくたになったが、今日は少しは慣れた。仕事場のお姉様方があまちゃんを話題にしていて、みんな観てるんだなと思った。薬師丸ひろ子が木更津キャッツアイに出ていた話までしていて心の中でワロタ。

 2004年くらいに一緒にやっていた人たちに結構会う。

 「世に棲む日々」読み終わる。吉田松陰のところは序章で、高杉晋作がメインという感じだった。高杉のことをある程度知ることができて良かった。

 4-P174 二流、三流の人間にとって、思想を信奉するほど、生きやすい道はない。本来手段たるべきものが思想に化り、いったん胎内で思想ができあがればそれが骨髄のなかまで滲み入ってその思想以外の目で物を見ることもできなくなる。

 4-P194 晋作は、徒然草を読みたかった。

 4-P313 文庫版あとがき (前略)日本人の社会に正義がやかましく成立するのは、ようやく幕末になってからではないか。(中略)それ以前に純粋に思想的正義が存在したと思うのは多分に錯覚であろうと思える。

 その後、「ポー名作集」の「モルグ街の殺人事件」を読む。古典的な推理小説。以前読んだことがあったはずなのに内容をすっかり忘れていた。最初に分析的知性に対してだらだら能書きがある。大雑把にみれば、オランウータンが暴れて人を殺しましたというような話。











20130901

2013年9月1日
 だらだらと一日を過ごす。残暑の厳しい日。午後竜巻でも起こりそうな空模様となるが雨は降らなかった。今週前半は天気があまり良くなさそうで面倒くさくなりそうだ。

 「世に棲む日々」4-160ページまで読む。1860年代は日本国内がめまぐるしく変動した時期だが、長州の動きは中でも際立っている。沢山のことがありすぎてうまくまとめられない。

 3-P182 国際環境よりもむしろ国内環境の調整のほうが、日本人統御にとって必要であった。このことはその七十七年後、世界を相手の大戦争をはじめたときのそれとそっくりの情況であった、これが政治的緊張期の日本人集団の自然律のようなものであるとすれば、今後もおこるであろう。

 3-P223 役人というのは、徳川封建制の特殊な風土からうまれた種族で、その精神内容は西洋の官僚(ビューロークラシイ)ともちがっている。極度に事なかれで、何事も自分の責任で決定したがらず、ばくぜんと「上司」ということばをつかい、「上司の命令であるから」といって、明快な答えを回避し、あとはヤクニン特有の魚のような無表情になる。

 4-P151 生とは天の我れを労するなり。死とは天の乃ち我れを安んずるなり。

 

 


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